SW2.0『カースドランド』凶夢組 ログ
GM 皆さん、こんばんは。いよいよ本日より、現世に顕現した眠りの神による呪い<暴食の膿夢>に侵された《封鎖領》、通称『カースドランド』を舞台としたキャンペーンを開始します。結構長いおつきあいになるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いしますね。
一同 よろしくお願いしまーす。
ティル (」・ω・)」よろしく!(/・ω・)/お願いします!
このキャンペーン開始当時は某ラヴ(クラフト)コメディが大流行の時期でした。いつの間にか、) (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!! が定番の挨拶に。
GM 今回のキャンペーンでは、事前にお伝えしていた通り、《封鎖領ハウペリア》の隣にある《紫壁領フォストリス》を拠点にパーティを組んでいたところから、依頼を受けて《封鎖領》へ、という形を基本とします。では、やはりキャンペーンの最初でもありますので、各PCの自己紹介からお願いしようかな。
ティル はーい。
ラン ういさー。
ブラスダ はーい。
GM データ面以外についての紹介もお願いしますね(笑)。それと、名前がカナで4文字を超える人は、略すならどう呼べばいいのかも教えてください。一番、ティルくんお願いしまーす!
ティル
PC名:ティル=ライヒハート(人間、男、18歳)
技能:グラップラー2、スカウト2、セージ1
「自分の女の為に命を張って何が悪い。これが俺の天使へ捧げる愛だ」
「悪いが俺の手はあのアホの子一人で手一杯なんだ。自分の事は自分でやってくれ」
《封鎖領》に売り飛ばされた?恋人を追いかける為に全財産を投げ売って此処まで来た青年。
口では悪態つきながらも身内と認めた相手には基本的に世話焼きなツンデレ予定です。
PLは洸。このキャンペーンではPC5か6狙って好き勝手やりたいです。
ティル 以上。よろしくお願いします。
GM OK。彼女、見つかるといいな(笑)。
このキャンペーンでは『カースドランド』独自のルールである「のっぴきならない経歴表」を使用しています。ティルが選択したのは「“草の根を分けた”」。彼の恋人は《封鎖領》のどこかにいますが、すべてのブロックを踏破してはじめて再会できる運命。もし、60日以内に彼女と出会うことができなければ、バッドエンドです。それはもうひどいことになります。
ティル 頑張ります……。(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
GM ありがとうございました。それじゃ2番。本名はまだ決まってなくて通称だそうだが、カルドフォル。よろしく。
カルド
PC名:カルドフォル(リルドラケン、女、33歳)
技能:ファイター3、エンハンサー1、アルケミスト1
「さぁ、あたいにも運が向いてきたよ〜」
博打の借金で首が回らなくなり、一攫千金を狙って飛空挺に乗って《封鎖領》近辺にやってきた。
「カルドフォル」の名前は通称。“カード狂い”の意。
グラスランナーが嫌い。昔カモられたことがあるため。
コボルトが嫌い。ひ弱で力加減が分からないから。
敵の銃使いが嫌い。鎧が通用しないので。
ナイトメアのランガルフォルは妹。
カルド 以上。中の人はあっしゅです(・_・)/ (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!!
GM どうでもいいけど、カルドフォルは通称で、ランガルフォルは本名なのなw
ラン うん、それねー(笑)。最初、カルドフォルが通称って書いてなくてさw
カルド そういえば書いてなかったな
ラン ということで、あっしゅさん、是非とも似たようなゴロで本名も決めて下さい(笑)
GM なるほどね。じゃあ3番、その妹。ヨロ。
ラン
PC名:ランガルフォル=ル・ティアーダ(ナイトメア、少年風少女、18歳/外見は16歳)
技能:ファイター3、フェアリーテイマー1
経歴:異種族:リルドラの街(村)で育った,憧れる冒険者が居る,無謀な買い物(イスカイアの魔導鎧)
外見:純白の滑らかな短髪に鮮やかな紅の瞳のアルビノ。両側頭部に象牙色の小ぶりな巻き角。
細身で華奢に見えるがきちんと鍛えた戦士の身体である。衣服風体は少年風。154cm,42kg。
強い陽の光に長時間肌を晒すのは白子的に若干苦手で基本長衣。頭にも陽避け布やシャツ等を乗せている。
性格:基本的には年以上にしっかり者で冷静。しかし無謀な買い物を試みている辺りやはり血は争えない。
女だと隠しているわけではないが、過度に女扱いされることは嫌う節がある。
口調:ボク/お前/呼び捨て中心,さん等/少年口調。
「ねーぇさんっ! 賭け事は程々にね!?」「い、いいじゃないかッ アレはホントに良い物だったんだよ!」
設定:リルドラケンの村の一家庭に生まれたナイトメア。カラドフォル(ashさんPC)という姉が居る。
特に迫害をされることなく育つが、両親や姉のような固い鱗や翼には密かに憧れを抱いている。
以前村にふらりと立ち寄ったナイトメアの女冒険者に憧憬を持ち、姉と共に冒険者となった。
冒険中、その女冒険者が纏っていた物と同型の<イスカイアの魔導鎧>を見かけ、絶対に買うと心に決める。
思わず手持ちの宝石すらはたいて手付け金を払ってしまった。現在鋭意貯蓄中である。
ラン と、言うわけでボクっ娘です(此処重要
セシリア ソコが重要なんだw
ラン 大変重要なポイントです(笑)
ブラスダ w
ラン 一見少年風なので、PTの皆さんは性別をどちらだと思っていただいても構いませんです。宿で別部屋になるときは普通に女部屋行きますが。
GM 分かった。じゃ、今回の縛りはPL発言でも一人称ボク、でよろしく。
ラン うはっ!? がんばる・・(笑)
ブラスダ うほ
ラン ロストよりは楽だよ!(笑) 主に口調が
GM キミがPLのときの伝統だからね。
ランのプレイヤーはGMのキャンペーンにほぼ毎回参加してくれてるのですが、毎度毎度濃いキャラを繰り出してきやがります。またよく喋るんですが、キャラクターの口調とギャップがすごかったので、ある時GMが「プレイヤー発言でもキャラの口調にしようぜ」と言い出してみたらそうなりました。結構、頻繁に忘れて素の口調になりますが。
ちなみにカルドの「のっぴきならない経歴」は、1話終わるごとに買い物した残金をすべて博打に突っ込んでしまう「“改めし者”(克服条件がある)」。ランはキャラ作成時の所持金の半分を<イスカイアの魔導鎧>の前金に差し出していて、残金を一定期間で払わないとパーになってしまう「“無謀な買い物”」です。
カルド 貧乏姉妹です(・_・)/
GM したら4番手。セシリアさん、紹介どうぞ。
セシリア
PC名:セシリア・ウル・レイブン(エルフ、女、24歳)
技能:マギテック2、シューター2、スカウト1
生き別れのナイトメアの姉がいます。生死不明ですが、彼女は生きてると信じてるという事で。
あと痩せの大食いでおまけに大酒飲みです。 外見こんな感じで。
セシリア 以上ー。
ラン びじーん。
GM 唯一、のっぴきならない状況に陥ってないのが最大の特徴に思えちゃうこの不思議。
セシリア 口調とか考えてなかったなあw 外見考えてたのに。おっとり風で行こうw
GM 他の連中が濃すぎて大変だろうけど、個性はそのうち出していってください(笑)。5番。存在の仕方にいろいろと疑問がある神官のライアくんです。
ライア
PC名:ライア=E=ハンドレット(人間、男、19歳)
技能:プリースト3、レンジャー1、セージ1
一般技能:役人:5/聖職者:2/学者2/物乞い1
エリート街道を進み10代で司祭も目前と言われていたが、教会の金を横領したり貴族の娘に手を出そうとしていたのがばれて街を追い出され、落ちぶれてカースランドに流れ着いた。
カッコつけだが、ヘタレかつ豆腐メンタル。実は神官としての魔法の腕も知識も大したことは無いのは内緒だ。
まあ、分かりやすく言うとワカメ。
ヤの着く自営業の方に5000Gの借金があり、利息を払えないと指がサヨナラしてしまう。
なおGMにも許可を頂いたので、信念リングは教会から着服したもので、5000Gは単純に浪費と酒代で消えた事になった!
ライア PLはNagiです。よろしくお願いします。
GM 最後は「ふっ、聖杯が欲しかったんだろう?」とか言われて肉塊エンドを迎える運命なのね。
セシリア ゲートオブアマゾンでお買い物。
ライア 無限の浪費!
セシリア なんと言う駄目人間街道w
ティル よーし、お前らちょっとそこに正座しろ。
GM たまにライフォス天誅部隊とかと遭遇するのもアリでしょうかね? では、トリの方どうぞ。
ブラスダ
PC名:ブラスダ(エルフ、女、64歳)
冒険者技能:ソーサラー1、コンジャラー3
一般技能:祈祷士5、占い師4、家政婦1
態度やその他もろもろでかいエルフ。
見た目に似合わず子持ちで、病気になった子どもの治療のための費用を稼ぐために冒険者として《封鎖領》にやってきた。
本質的には臆病でへたれであるものの待っている子どもの為、おかあさんは精一杯がんばるのであった。
追い詰められたり混乱したりすると、いつも身につけてる木箱に話しかける癖がある。
GM ……なんか怪しい設定がついたぞ。
ラン 変な人に!?
セシリア ツンデレ子持ちエルフ?
ブラスダ 未亡人的にふとw
カルド それでもまともな方だなーw
ティル マトモだとも思ってたら最後に妙な一文がw
セシリア 旦那さんはいないのか。
ライア きっと夜逃げしたんだ。
セシリア 臆病でヘタレなツンデレお母さんか・・・
GM なんだか名前もちょっと特徴的ですね。珍しい響きだ。
ブラスダ ゲール語の辞書を適当に引いて目に付いた言葉だよ。甘くて美味しい、って意味らしい。家政婦技能持ってるからパーティーの家事はまかせろ。
GM なるほどね。了解しました。ともあれ、この6人パーティで、明るく楽しい《封鎖領》の冒険を繰り広げていくことになります。まあ、クリアする前に1人2人減る可能性が否定できないのはアレですが……知恵と勇気でなんとかしてくれるだろう。
セシリア 変異が付いて戻れなくなってたりw
カルド 知恵はない。
ライア 勇気もないけどね。足りないものを補い合って頑張ろう!
セシリア 足りないものがきっといっぱいw
ブラスダ いくら補ってもないものはないぞ。
ティル とりあえず俺の女を早くくれ。具体的には60日以内に。
ラン がんばれ(笑)
セシリア かつて恋人だった物と戦わないといいなw
カルド かなり明確な目標だw
ティル 一番切羽詰ってるのって俺だよね、絶対にw
ブラスダ うむw
ライア 俺に足りないものは勇気人望敬虔さ体力生命力根性努力不屈さその他もろもろ…なにより金だ! 全員合わせても持ってないものも多いかもしれないけど頑張ろう!w
GM ではでは、足りないものがたっくさんあるのが確認できたところで、早速本編に入っていきましょう。まずは《紫壁領フォストリス》に存在する、きみたちの現在の拠点であるところの冒険者の店からはじまります。
ティル 「………」指でトントンと机を叩きながら、早く(《封鎖領》に入るための申請)手続きが終わらないか待ってます。
ライア 「はぁ、はぁ…金、あと30日以内に1500G稼がないと…金…金が…」 うつろな目でブツブツ独り言を。
セシリア 「ご飯お代りお願いします〜」 ボヘボヘ
カルド 「久しぶりのエールはおいしいわね〜」 ぐびぐび
GM くつろいでる奴と追い詰められてる奴のギャップがすごいな。ではまず、オープニングのさらに前、小説で言えば世界設定が語られる辺りのテキストをがーっと流してみます。
第0話「恐るべき依頼人」
《紫壁領フォストリス》。
あまりにも長く続いた平和が必然として生んだ腐敗ゆえ、<大破局>に抗し得なかった大アイヤール帝国は多くのものを失った。それら、力無きことで奪われたものを、武によって奪還せんとする現アイヤール帝国の国是を、最も率先して体現するとされる領のひとつである。
きみたちはこの《紫壁領》を拠点とする冒険者だ。代々の領主が質実剛健を旨とし、常に戦いへの備えを怠らないことを家訓としてきた背景から、領主の抱える兵たちの練度は総じて高い。
また、領主をはじめ、指揮官格の者たちは例外なく「兵士」とは異なる冒険者たちの特性、その有用性を充分に理解していることから、この領を拠点として活動している冒険者グループも少なくないはずだ。
きみたちもまた、そうした環境の中、腕利きと呼ばれるようになるのはまだ先のことだとしても、先日も困難な仕事をひとつ成功させたこともあり、そろそろ駆け出しの域を抜け出したことは、周囲にも認められつつある。見通しは、決して悪いものではない。
しかし、きみたちの心中には言葉には表せない、そして表したことのない「何か」が影を落としている。
確かにこの領は、冒険者として活動を続けるには恵まれた環境にあると言える。優れた為政者、行き届いた軍備、確かな実力を備えた先達の冒険者たち。
そう、ここに留まる限り、分不相応な危険に身をさらす必要はない。
着実に成果を重ねることで実力を高め、いずれは高名な冒険者グループの仲間入りをすることも不可能ではないだろう。
だが、それは果たして「冒険」なのだろうか?
これまでは言葉にならなかった「それ」が、いかなる偶然によるものか、同時にきみたちの心に浮かび上がった、その時。
きみたちが陣取っているテーブルから、重厚な造りの店の入り口の扉が、不思議な程に心をざわめかせる音を立てて開くのが、見えた。
ライア 「クソックソックソッ、なんでエリートの僕がこんな場所で危険な事を…僕は、僕は次の高司祭に成る筈の男だったのに!」 その扉を見上げながらブツブツ
ブラスダ 子どもに送る手紙を書きながら扉を見よう。
カルド 「さてっと…誰かあたいの相手をする猛者はいないのかい?」 懐からカードを取り出して
ラン 「ねえちゃーん。飲み過ぎないようにしてよ?」隣で頬杖ついてみてる
GM 扉を開けて入ってきたのは、恵まれた体格を比較的軽装の鎧に包んだ壮年の男性。そして、後に続くのは男性よりやや年下と見える、ローブ姿の男だ。2人の男は何気ない、あるいは「場に慣れた」仕草で店に入り、店内を見回すが……その眼光、とりわけ先頭に立つ男のそれは、わずかにでも戦いの技を持つ者であれば一目で「何か」を感じさせるものだ。
ライア 僕は戦いの技を持たぬので判らぬ!
ブラスダ 頭脳労働専門なんで!
ティル 「ん?」
セシリア 「あらあら、どなたかしら?」首傾げてみてる
ブラスダ 「見ない顔のようだな・・・(かきかき」
ラン 「(何か訳アリっぽいなぁ)」ちらっと見やっておく
ライア 「(あ、ああいう奴とは関わらないに限る!)」 内心でガクガクブルブルしつつ、表面上は平静を装う(でも膝が震えてる)
GM ところで、この店にも当然のように店主さんはいらっしゃいまして。入ってきた2人の男性は少し店主と話し込む。気になる点として、店主は2人を見た瞬間、顎が外れんばかりの表情を見せたあと、鋼の精神力で無表情を取り戻し、話を聞いているようだ。そして、店内にちらほらいる、きみらと似たようなレベルの冒険者数人も彼らをチラ見したりしていたりするのだが……。
ややあって、店主は一行のテーブルにやってくると、いつになく端的な口調で声をかける。
GM/店主 「仕事の依頼だよ。話を聞くだけでも構わない。どうだ?」
セシリア 「皆さん、どうします?」
ティル 「依頼はいいが、いつになったら《封鎖領》への入領許可が出るんだ。俺はそれを何より待ってるんだが」
カルド 「それ、儲け話かい?」
GM 店主「報酬額は、かなりのものになるだろう。無論、やり遂げればの話だがね。ティル、お前さんの意向にも沿うと思うよ」
カルド 「いいわねぇ〜、話を聞こうじゃないか」
ラン 「訳アリっぽく見えるんだけど、聞いたら抜けられないなんてコトはないよね?」
ライア 「し、しし…仕事か。この僕を指名するはなかなか見所があるじゃないか…」ガクガクブルブル
ブラスダ 「・・・・・・聞くだけ聞こうか」
GM/店主 「指名、とはちょっと違うが……ともあれ、別室で話を聞いてもらおう。俺は同席しないが、依頼人の身元その他は保証するよ」 言うと、店主はカウンターのところに立っていた例の男2人ともども、きみたちを依頼相談室に案内するよ。
ブラスダ ほいほいついていっちまうぜ
セシリア ついてきます〜
ライア それを見て、顔色が真っ青になりながらもフラフラ着いていこう
ラン 「ま、行きましょ。姉ちゃん乗り気みたいだし〜」立ち上がっててくてく
ティル では相談室へいきましょう。
GM では、きみたちが席につくと、ローブ姿の方は奥に控え、ガタイのいい方の男が話しはじめます。
ライア 「し、仕事の内容を聞こうじゃないか!」 虚勢を張って
GM/男 「ああ。早めにまとまったグループが見つかったのは幸いだった。少々時間に余裕のない身でな。まあ、名前くらいは名乗っておこうか」
ラン 「どーも、依頼人さん。ボクはランガルフォル。ランで良いよ」
カルド 「あたいはカルドフォルと呼ばれてるわ、カルドでいいわよ」
GM/男 「俺はフェルディナント・シュナイダーだ。そこそこ名を知られていると思うが、《血風領》の領主を務めている。よろしくな、お嬢さん方」
セシリア 「あらあら、領主さまですか〜」のほほ〜んと聞いてます
ブラスダ 「これはご丁寧に、私はブラスダだ」
GM/フェルディナント 「こいつはマイザール・フィクス。俺の参謀みたいなもんだ。今回はあまり気にしないでいい」 ローブ姿の魔術師は、軽く会釈だけ。
ライア 「け、けけけけk、血風領の領主ぅ!!!?」
ティル 「ティル=ライヒハートだ」 何でこんな所に来たんだ、血まみれ伯爵よ(汗)
ラン 「! あの有名な『血まみれ伯爵』? へぇー…」
カルド 「あら、大物の登場ね。これは何か大きなことでも起きてるのかしら?」
ライア 「で、でで、ではあなたがあの“闘神”フェルディナント様でございますか!」(土下座
“闘神”フェルディナント・シュナイダー
《年輪国家アイヤール》において蛮族との戦いの最前線に位置する《血風領シュナイダー》を治める領主にして、テラスティア大陸最高クラスの戦士として知られる伯爵です。
10年程前、フェイダン地方を震撼させた災厄<滅びのサーペント>事件を解決したことでも知られています。この事件がリプレイ『滅びのサーペント』に収録されていることもあり、プレイヤー認知度の最も高い英雄の一人と言えるでしょう。『血まみれ伯爵』は、ネタ混じりの公式ではない彼の異名。
現在は彼の参謀となっている魔術師、“魔神学者”マイザール・フィクスもこの事件でフェルディナントで知り合っています。双方15レベル。
GM/フェルディナント 「そんな呼ばれ方をすることもあるな。ちなみに、『血まみれ云々』のほうはまったく触ったこともない」
ティル (何でこんな所で人類のハイエンドと遭遇してるんだよ)
ライア 「ほ、ほら、お前たち畏れ多い。この方はアイヤール、いや人類最強と誉れ高いお方だぞ!」
ブラスダ 「そういわれても・・・・・・」田舎モンなんで名前ぐらいしか知らねぇ
ラン 「ははっ すっごい。ボク、強い人って憧れるんだよねっ」
ライア 「そ、それでフェルディナント閣下自らが、我々のような下々のものにどのような御用でございましょうか?」
GM/フェルディナント 「ああ。とりあえず、そう畏まらなくていい。ぶっちゃけ、戦いの腕が問題になるような話だったらうちの領の戦力で片付けるしな」
ライア 「は、はい左様で…」 ペコペコ
ラン 「さもありなん」うんうん
セシリア 「そうでしょうね〜」のほほん
GM/フェルディナント 「実はな、依頼したいのはある品物の調査なんだ。極秘というわけではないが、ひとつだけ依頼するに当たって障害となる問題があってな」
ブラスダ 「ほうほう」
セシリア 「品物ですか〜?」
ライア 「閣下ほどの方の障害と言われますと……?」
GM/フェルディナント 「その問題というのは、だ。調査すべき品物の所在が《封鎖領》内であると判明している、ということだ」
ライア 「ふ、ふふふふふ、《封鎖領》ぅううううううううううううう!?」
ティル 「その依頼受けた!」 即答
ラン 「封鎖…ってはや!?」
ティル 「《封鎖領》に入れるって言うんなら何だって探してやるさ」
ライア 「お、おおぃ、ティルくん。き、きみ、判っているのかね? あ、“あの”封鎖領だよぉ?」
ティル 「“その”封鎖領に俺は何が何でも行く理由があるんだよ」
ブラスダ 「《封鎖領》、か……・」
GM ここで控えていたマイザールさんが、「まあお待ちを。依頼の内容を正しく認識してもらう必要があるでしょうし、ボクから一通り、《封鎖領ハウペリア》についてご説明させていただきます」 と申し出ます。
事前に読んでおいてもらっていましたが、ここでもう一度《封鎖領》の基本情報を復習します。こちら。
GM マイザールさんが、4レベルしかないけど基準値は15のセージ技能による知識で、この頁の内容を披露してくれました。
ティル 知力B11かよこの人w
セシリア きっと他の技能一杯取ってるんだよw
ラン 「ふぅん。話しにぐらいは聞いてるけどやっぱ危険なところだねぇ。そこに、かぁ」
ライア (だ、だめだ…あそこだけは駄目だ。あそこに行くならまだ蛮族の砦に裸で特攻した方がまだ生き伸びれる可能性が高い…)ガクガクブルブル
ここから、ライアが内心で葛藤を繰り広げます。彼の内心の推移がよく分かるよう、強調してみる。
ライア (あそこに行ったら死ぬ…いや、死んだ方がマシだった、って目に合うのは間違いない…此処は適当に断って……)
GM/フェルディナント 「今の話を踏まえて。きみらに依頼したいのは、ずばり英雄ヴィルトルードとともに行方知れずとなった魔剣<サーペントイーター>に関する情報を集めることだ」
カルド&ラン 「さーぺんといーたー?」
ライア (……いや、待てよ?)
GM/フェルディナント 「ああ。無論、究極的には入手することが望ましい。強力な魔剣である<サーペントイーター>を求める理由は言わんでも分かるだろう? 何しろ俺の《血風領シュナイダー》は《紫闇の国ディルフラム》との戦いの最前線だからな」
ブラスダ 「魔剣探しか」
セシリア 見識とか振るべきなんですかね?
GM 現状では知名度インフィニティ。そういう魔剣が存在したとか、英雄ヴィルトルードの持つ強力な魔剣だとかは知っていても構わないけどね。詳細は歴史の闇に埋もれた。
ブラスダ 御伽噺レベルか
GM/フェルディナント 「そうだな。具体的にどんな魔剣か……ということに関しては俺も詳しいことは知らない、が」
ライア 「閣下さえ知らない魔剣…ですか」
カルド 「情報収集ならスカウトを雇ったほうが早いと思うわよ」
ライア (物探しか……。魔物退治とか蛮族を狩ってこいとかならともかく、それならばあるいは…いや、いや待て…だが…)
GM/フェルディナント 「ただ、史実としては。英雄ヴィルトルードと激突した蛮族軍を率いていた蛮族の王、“暴食の眠り姫”は最古のヴァンパイアの一体であり、小神にも匹敵する存在だった。<サーペントイーター>がその軍勢との戦闘において、多大な戦果を挙げたことは間違いないらしい」
ティル 「その調査には期限とかあるのか?」
GM/フェルディナント 「いや、厳密には定めない。言うまでもなく<サーペントイーター>が既に現存していない、あるいは力を失っている可能性は充分にある。何しろ所有者だったヴィルトルードともども、カオルルウプテ降臨の真っ只中にあったのはほぼ確実なわけだからな」
ライア (だが…フェルディナントに貸しを作れば僕はかつての立場に戻れる…いや、それどころか《封鎖領》から伝説の魔剣を持ち帰った英雄となれば地位も名誉も想いのまま…)
GM/フェルディナント 「とは言え、<サーペントイーター>が極めて……大軍同士の戦況に影響を与え得るほど強力な魔剣だったことを考えれば、破壊された可能性は決して高くない。もちろん、大神であるカオルルウプテがその本来の神力を振るえば容易に破壊できただろうが、カオルルウプテを降臨させてまで“暴食の眠り姫”がそれを願ったとは到底思えんし、な」
セシリア 「なるほど〜そうなんですか〜」
ラン 「へーぇ。ともあれ、危険で大変そうなのはよーく分かったよっ。で、他に聞いておく詳細はあるのかな? 魔剣がなかったら報酬の方はー?」
ライア (高司祭どころか、最高司祭の地位さえ夢では無い…そうすれば僕をないがしろにしたやつらにも…そうだ…ライア、何を迷う…そうだ。これこそライフォス神が僕に与えた天啓ではないか!!)
カルド 「報酬! そう、報酬が大事なのよ」
ライア 「そ、そうだ、報酬は!」
カルド 「それに《封鎖領》ならあいつら(=借金取り)の目もいくらかはごまかせられそうだし」
ライア 「それだ、それだよカルドくん!!」
GM/フェルディナント 「おっと、報酬の話がまだだったな。<サーペントイーター>が現存していない可能性も考慮した上で。かの魔剣の行方……つまり『カオルルウプテ降臨の余波で吹き飛んだあと、どうなったのか』。これを突き止め、その情報の裏付けを入手して欲しい」
ラン 「ふむふむ」
GM/フェルディナント 「それを果たしてくれたなら、最低報酬として1人あたり5000ガメルを約束しよう」
ライア 「5000ガメル!!」
ブラスダ 「5000!!?」
カルド 「5000ガメル…借金を返すには十分ね。いや、それだけあれば2倍、いや3倍にして…」
ライア 「さ、最低報酬と言うことは、その魔剣自体を無事持ち帰れば……?」
GM/フェルディナント 「もちろん、<サーペントイーター>が現存しており、その所在までを突き止めた場合。さらには入手が叶った場合については、それなりの追加報酬を用意する。そうだな……まあ、<サーペントイーター>を持ち帰ってくれたなら、200万くらいまでは出せると思うが」
GM/マイザール 「まあ、妥当なところでしょう。180万くらいでもいい気もしますが」
ライア 「にひゃくまぁぁぁぁんん!!!」
セシリア 「はぁ〜、ふとっぱらですねぇ〜」
ライア 「お、お任せください閣下! 人類の平和と明日の為、このライア=E=ハンドレット、ライフォス神の名にかけて必ずや《封鎖領》から魔剣を持ち帰って見せましょう!!」 目が$マークになっている
ブラスダ 「200万!!・・・(それだけあれば私がいなくなってもあの子の・・・」
セシリア 「素敵ですねぇ〜」ぽわわ〜ん
ライア (200万ガメルに名誉、さらに人類最強の領主の後ろ盾…それだけ揃えばもう足りないものなど何もあろうか…ふはは、キタ、来たよ…ついに僕の時代が来ちゃってるよ!!!)
ティル 「俺は別にそこまでの大金は要らんのだが。それよりも期限がないと言うなら、個人的な探し物が見つかるまではそっちを優先させてもらってもいいか? その後は全身全霊で調査する事を約束するから。あの馬鹿を見つけるのが俺にとっては最優先なんだ」
GM/フェルディナント 「ああ。もちろん調査自体を放り出してもらっては困るが、何しろ調査すべき範囲は《封鎖領》全体に及ぶ可能性も高い。当然、時間も必要だろうし、その間に別の仕事をしてもらってもいっこうに構わんぞ」
ティル 「感謝する。(拳を握り締め)……ようやくだ。これでようやくスタートラインにつける」
ライア 「お任せください閣下! 迅速かつ確実に地の果てまで調査してまいります!」
ラン 「よかったねー、ティル。っていうか、流れで行くことになりそうだけど。みんなそれで良いのかな」
カルド 「引き受けてもいいわよね。《封鎖領》なら戦いの腕も必要だし」
ライア 「勿論じゃないか、さあ行こう、今行こう、直ぐ行こう!」
ブラスダ 「おちつけ(戦闘技能はないがライアに目つぶし」w
ライア 「グハァァ」 目を抑えてもだえ苦しむw
GM/フェルディナント 「うむ。どうやら依頼そのものは引き受けてくれる気になったようだな。注意すべき点として、知っての通り《封鎖領》への通行は月に1回、日中に限られる。これを忘れると1月待ちぼうけだからな。それと、<封鎖領通行証>は正規のものを人数分、提供する」
ティル 「ありがたい」
一行は条件を確認した上でフェルディナント伯の依頼を引き受け、《封鎖領》に踏み込むことを承知します。《封鎖領》の出入りは厳しく管理されており、次の開門日時は2日後。一行はお目付け役のマイザールを説き伏せ、その二日間の宿泊費を拘束期間の手当てとしてサービスしてもらいます。前金の支給はさすがに断られましたが。
ラン 「やーった♪ ありがとう」
ライア 「おおぉ、感謝いたします!」 ←宿代が払えないから今夜出て行けと言われていた
セシリア 「ありがとうございます〜」
GM と、マイザールから引き出せるのはこれくらいが限界ですね。はっきりとは言いませんが、きみらレベルの冒険者に前金渡して送り込もうとして、期限も切らずにちゃんと仕事してくれるかってかなり怪しいわけですよ。初対面だし。
一同 ですよねー(笑)。
ティル 場所が場所だし
セシリア 一ヶ月は帰ってこれない事確定だしなw
カルド むしろ「帰ってこれない可能性」を考えられているような気がするw
GM/フェルディナント 「そうそう、もうひとつ」
ラン 「うん?」
GM/フェルディナント 「こっちの領との境界を越えた《封鎖領》側の街、城塞都市ヴィルトルードに<真紅の誓い亭>という冒険者の店がある」
ブラスダ 「ふむふむ」
ライア 「<真紅の誓い亭>ですか」
GM/フェルディナント 「まあ、俺が行ったことがあるわけじゃないんだが、店主は美人らしい……じゃなくて。信用できる人物のようだ。情報通でもあるそうだから、まずはそこを訪ねてみるのがいいかと思う」
ライア 「おぉ、おぉ!」
セシリア 「美人さんなんですか〜」
ラン 「ありがと! ベースキャンプを作れるのは良いね」
GM/フェルディナント 「マイザールの話にもあったが、《封鎖領》ではかなり頻繁に魔剣が発見されるようだしな。そういった情報に通じた者も知っているかも知れん。移動範囲を広げるにも、信頼できる拠点は必須だろう」
ブラスダ 「それは助かるな」
ライア 「おお、魔剣が…素晴らしい」
ラン 「あ、いいなそれ! ボクも魔剣ほしーいw」
GM/フェルディナント 「もちろん、<サーペントイーター>以外で見つけた魔剣は好きにしてくれていい。自分で使うもよし、俺のところに持ち込んでくれれば少し色をつけて買い取るぞ」
ライア 「さすが閣下! 山ほどの魔剣を抱えて戻ってまいりますよ!」
セシリア 「ガン使いですからあまり剣には興味が〜」とかボケたこと言っときましょうw
カルド 「ともかく、そこを拠点にできるワケなのね。わかったわ」
GM この辺でマイザールが「師匠、そろそろ……」と裾を引き、フェルディナントは「お、もうそんな時間か。じゃじゃ馬とはいえ姫を待たせるのもまずいな」と言って席を立ちます。
ライア 「おお、姫。姫を待たせるのは非常にいけませんな!」 姫、美人なんだっけ?w
《紫壁領フォストリス》の現領主にしてアイヤール第二位の皇位継承権を持つ“天馬の姫”ジャスティン・フォストリス・アイヤールさんは一部にファンクラブがあるそうですよ。
GM/フェルディナント 「じゃあ、よろしくな。調査とはいえ、危険な仕事であることだけは忘れるな。幸運を祈るぜ」
ラン 「はぁい。ま、無理せず頑張るよ」
ライア 「お任せください。閣下は大船に乗ったつもりで我らの報告をお待ちくだされば!」
ティル 船頭多くして船山登る(ぽつり)
GM 泥船じゃないといいが……
セシリア 「がんばりま〜す」
GM ともあれ、そんな言葉を残して、“闘神”だか“血まみれ伯爵”だかは退場します。
導入はこれで終了。一行は待機時間の間に、マッピングのための筆記用具など雑多なアイテムを購入したりしつつ《封鎖領》開門の日を待ちます。
ティル あ、エンヘルの似顔絵は判定した方がいい?w
GM 何度も書き直した結果、そっくりに描けたとかでいいよ。
ティル わーいw
ライア というか多分、それを持ち歩いてゆく先々で聞いてたんじゃないかねw
ティル 「こんな感じのアホっぽい子を見ませんでしたか?」
GM と、いうことだろうね。
そして、いよいよ当日。
GM 《封鎖領》開門の日がやってきました。なお、門が開くまでの間にですね。フェルディナントの使いからきみたち1人1人の名義でそれぞれ<封鎖領通行証>が渡されましたよ。他人名義の(つまり盗品とか)通行証は高値で取引されたりするんで、追い剥がれないように注意。あとでいいんで、それぞれの所持品に書いておいてね。
ライア 大丈夫だよGM! 俺、追いはぎされる金自体が無い!
カルド 追い剥ぎなんて返り討ちだw
ライア 「フハハハ、あの門の向こうに僕の栄光へのロードが広がっているのだな!」
GM/門番の騎士 「うむ、確認した。来月の通行時にも提示を忘れぬよう留意されよ」
ラン 「はぁーい、どうも」
ティル 「まずは<真紅の誓い亭>だったな」
セシリア 「そうですねぇ〜」
カルド 「腕が鳴るねえ」
ライア 「さぁ、行こうじゃないか、諸君! フハハハ……」
GM では、ふたつの領を分かつ堅牢な城壁をくぐったきみたちの視界に入るものは……
NO.00【城塞都市ヴィルトルード】
ひしめくように建ち並ぶ石造りの建物の間に、細い通りと階段が蜘蛛の巣のように張り巡らされている。道を行き交う人々のほとんどは、フードを目深にかぶり、外套で全身を覆っている。
中には、仮面をつけた者、異様に背中が膨らんでいる者、地面を這うように歩く者などもいる。《封鎖領》に生きる人々は、こうして自らの姿を隠しながら生きているのだ。
ライア 「フハハハ…ふ……あひゃぁ!?」
ブラスダ 「これが《封鎖領》……」
ライア 「な、ななな、なんだここわぁ!?」
ティル 「なるほど、可能な限り変異を隠して生活してるのか」
カルド 「この異様さ、燃えるね〜」
ラン 「ほぁー、ボク、ここなら目立たないなぁ」←白子
ライア 「こここ、これじゃまるで噂通り、いや噂より酷いじゃないかぁ!?」
セシリア 外の人間まる分かりな反応だw
GM あと、蛮族がガンガン歩いてますな。コボルドはいいとして、視界内にトロール、ラミア、ワーウルフなどなど変身せずに堂々と。
ライア 「あ、あひぃ、あ、あああああ」 すれ違ったダークトロールにガクガクブルブル。野良ドレイクとか捨てバジリスクは?w
GM バジリスクは人族と見分けがつかないにしても、ライアは普通に魔剣持ってるドレイクともすれ違いますよっと。
ライア 「どどどどど・・・ドレミファソラシドー!?」
ブラスダ 「あの子に元の姿のまま会えるのだろうか・・・『御前様』・・・・」木箱に離しかけながら
ラン 名前ww
カルド 「まずは<真紅の誓い亭>だね」
ラン 「そうだね、姉ちゃん」
ライア 「あ、ああ…、な、なんて場所だ…」
セシリア 「すごいところですねぇ〜」
ティル まぁ、この領の常識もわからんし素直に<真紅の誓い亭>にいっときます
GM では、きみたちは大変雰囲気のよろしい街並みを眺めつつ、地図を頼りに歩いていきます。
<真紅の誓い亭>
建物の間に造られた細くジグザグした階段を上ると、貴族の邸宅と言っても通用しそうな洒落た建物が見えてくる。入口の上に、白地に赤い字で「真紅の誓い亭」と書かれた看板がかかっている。
ラン 「派手だね」
ライア 「あ、赤がとてつもなく不吉に見える……」
ブラスダ 「思ったよりも豪勢な宿だな」
ティル 「此処か。ごめんください」では中へ
カルド 「たのもー」 がちゃ
ラン 「姉ちゃん、殴り込みじゃないんだから(笑)」
GM 中に入ると、一階部分は食堂になっており、テーブルの間を料理の皿やジョッキを持って歩きまわっていた女性が元気一杯の笑顔とともに「いらっしゃい! 好きなテーブルに座って!」と声をかけてくる。女性は見た目20代半ばくらい、明るいブロンドに透き通るような肌のえらい美人。
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ライア 「お…おおおおお!」 テンション↓↑
セシリア 「はじめ〜まして〜」
カルド 「さぁ、あたいと勝負するのはどいつだい?」 カード取り出し
GM ああ、ただ下半身は虹色の短い羽毛に覆われた蛇になっている。
ライア 「おぉぉぉぉぉぉ…」 テンション↓w
ティル ラミアかよ!
GM では、魔物知識判定どうぞ。
そこそこの知名度の高さもあり、成功したのはライアのみ。
ライア 仕方ない、凡夫な君達にこの僕が特別に教えてあげよう
GM はい、ラミアです。普通にソーサラー5、コンジャラー5、セージも5レベルです。下半身が虹色の短い羽毛に覆われているのは、普通のラミアにはない特徴だから、つまり変異してるんだろうね。
ブラスダ ひー
ライア ふっ、負けたな。とりあえず土下座しておこうw
セシリア とりあえずまだ全然かなわないなw
ラン 「お姉さん変わった足だね、それほんものー?」
ライア 「ば、ばばばば、ばかものー!」
ラン 「う、うぐぅ!? 何だよ急に!」 だって知らないし(笑)
ライア 「う、うちの馬鹿が失礼いたしました、レディ!」
ブラスダ 「なんだ?ファッションみたいなものじゃないのか?」
GM/女性 「はじめてさんだね。私はインゼ・ハイデマン。一応ここのマスターだよ。よろしくね、新人さん!」 笑顔が素敵。
ライア 匹夫どもにラミアについて(かなり誇張交えて)言い聞かせようw
ラン (聞いて)「へーぇ、お姉さん強いんだ。凄いね!」
カルド 「へー、あたい、ラミアは初めて見たよ」
ライア 「む…むぅ…これは…」
ライア (神よ、美人だったら蛮族でもおkっすかね?)
セシリア 「はじめまして〜、よろしくです〜」
GM/インゼ 「ああ、フォストリスのほうから来たの? なら珍しいよね。ま、すぐ慣れるから気にしないで」
ラン 「うん、大丈夫。ボク強いのは好きだよ、お姉さん^^ あ、ボクはランガルフォル。ランって呼んでね」
ライア 「HAHAHA、わたくし、ライアと申します。是非今後ともヨロシク」
ティル 「すまない、実は少し頼みがあってきたんだが。聞かれて困る話でも無いといえば無いんだが、場所を変えたほうがいいだろうか?」 んー、GM。ぶっちゃけ此処で目的とか話すのってヤバイ?
GM 全然。魔剣を探しに来る冒険者なんてゴロゴロしてるよ。
ティル ならかくかくしかじかと説明しよう。
GM されました。
ティル 「後はこれが個人的な最優先事項なんだが……(似顔絵を出して)こんな感じのアホっぽい奴を知らないか?《封鎖領》に売り飛ばされた?所までは確認してるんだ」似顔絵出して
GM/インゼ 「(似顔絵を見てしばし考え)うーん、見覚えないなあ。売り飛ばされた、ってのは穏やかじゃないわね。気にしてはおくから」
ティル 「人買いに騙されて、ホイホイ付いていった気がしなくもないのが嫌なんだがな」 額押さえて
GM で、かくしかのほうですが。
カルド 「ちょいと強力な魔剣を探してるんだけどね。何か知らないかい?」
ライア 「それが少々、特別なやつでして」 と、伯爵から聞いた外見上の特徴とかをざっと並べてみよう。「そいつを是非とも買い取りたい、というお方の依頼で方々を探し回っている次第なんですよ〜」 と美人相手なので揉み手で
GM/インゼ 「(ふんふんと聞き)そう、その魔剣の情報を集めてるのね。詳しい人に心あたりはないでもないんだけど……実はこっちも今、ちょうどお願いしたい仕事があってね。お願い! 急ぎの仕事を一件、片づけてくれない? そうしたら魔剣に詳しい人紹介するから!」
セシリア 「お仕事ですか〜?」
ティル 「紹介してもらえるなら別に依頼を受けるくらいは良いと思うが」
ラン 「ボク達で出来ることなら構わないけど。お金ないしねっ」
ブラスダ 「まあそれならしょうがないな、その仕事を受けよう」
ライア 「インゼさんの為なら喜んで! さあ、このライアに何でもお話しください。恋のお悩みですか? それとも最近しつこい男に言い寄られて迷惑しているとか」
ラン 「ライアきもちわるーい」
ライア 「ガキは黙ってなさい!」 キシャーとランを威嚇w
ティル 「しつこい男が今目の前に居る点について一言どうぞ」他の仲間へ
ブラスダ 「1度痛い目にあったほうがいいと思うぞ」
カルド だまってメイスをライアの首元に
ライア (ゴス)ボロ屑のように倒れます
コントを繰り広げる一行に苦笑しつつ、ラミアの店主インゼは、事情を説明します。
GM/インゼ 「ありがと! 実はねえ、ここから結構近い【塔の村】に魔物が出て、3日前に退治しにいってくれた冒険者がいたんだけど……」
セシリア 「魔物ですか〜」
ティル 「取り逃がしたとか?」
ラン 「もしかしてそのまま音信不通…?」
GM/インゼ 「依頼人からメッセンジャー通じて『帰ってこなかったぞjk』って言われちゃって(てへぺろっ」
ライア 俺はその足元でドクドク血を流しながら動かなくなってる
ティル 「可愛らしい言い方することじゃねぇだろ!」
ラン 「うぁー、ダメだった折り紙付き? その冒険者さんはどのくらいの腕前だったのかな」
GM/インゼ 「至急、ちゃんとした冒険者を送ってくれって言われちゃったの。その帰って来なかったのって、ホントに駆け出しの3人組でね。ちゃんと相手見てやるか判断するように言っておいたんだけど、ちょっと性格的に向いてなかったみたいね……」
ラン 「そっかぁー…」
カルド 「おーけー、で報酬はいくらなの?」
ライア 「報酬! そこが重要だ!」 シャキーンと復活し
セシリア 「どんな魔物かは〜、わかってないんですか〜?」
GM/インゼ 「順繰りに説明するわね。依頼人からは最初は手紙で、その帰ってこなかったって話は<韋駄天ギルド>っていう配達業者の無料サービスな伝言で来たんだけどね。まず、退治して欲しいって話が来たのはハルピュイアっていう幻獣よ」
ライア 「ハァルピュイアァァ!?」
『バルバロステイルズ』128頁、ハルピュイア。人の上半身に、鳥の翼と下肢を持つ幻獣の一種です。見た目の美しさに反して性質は残忍・凶暴であり、人を襲うこともあります。
セシリア リルドラ嫌いな幻獣w
GM うん。依頼人の情報では全部で3、4体ほど。同時にたくさん相手しなければ、駆け出しでもギリいけるかなって3レベル。
カルド ギリいけそうですな
ティル まぁ、確かに
ラン 呪歌が恐いなーw
セシリア 強さ的には問題ない相手だね
ブラスダ ファンブルの神に愛されない限りあっさりはやられんぐらいには
ライア 「フハハハ、任せておきたまえ皆の集! 凡百の輩には少々荷が重い魔物だが、君達にはこの次期大神官、ライア=E=ハンドレットがついておる!」 大威張りで断言。「小癪な精神攻撃ごとき、この僕の神聖魔法にかかればちょちょいのちょいだ!」
ブラスダ 「この男の戯言はともかく……」
カルド 「リルドラケンが嫌いなのね。それは受けて立つわよ」(ぐももももも
GM/インゼ 「ただ、メッセンジャーからの伝言って無料だけにホントに簡単なことしか伝えてくれないのよ。だから、前任者が帰ってこなかったのにもひょっとしたら何か別の理由がある……のかも」
ティル 「…他にも居た可能性があると?」
GM/インゼ 「かもしれない。だから、その可能性も考慮した危険手当込みで、1人700ガメル。プラス魔剣屋の紹介。これでお願いできる?」
ライア 「おぉ、700G!」
カルド 「悪くないわね」(ぺろり
ラン 「あ、借金返せる。うん、いいよ」
ブラスダ 「当座の金のない我々には助けに船だ」
ライア 「フッ、この私とその連れのものたちにお任せください、インゼ嬢」 と手を取ってキザにw
ティル 「断る理由は無いな、なら受けよう。それで、急ぎなら今すぐ出発した方が良いのか?」
カルド 「その【塔の村】ってどこにあるの?」
GM/インゼ 「あ、そうだった。ここから……」 と場所を説明。「なるべく早く出発してくれると助かるわ。依頼人待たせてるからね」
ここで『《封鎖領》ブロックマップ』の出番です。目的地はややランダム気味に配置されます。
ティル これで一番下とかになったら「何処が近いんだ!」ってツッコミ入るよねw
カルド 距離があるようだと食料を買っていかねばw
セシリア 以前やった時、町の隣に難所が出来たw
ラン おかねないよ!w
GM はい、【塔の村】はH−1ですね。
ティル あ、本当に近い
セシリア 隣の隣か。ちなみに今の時間はいつになるんだろう?
GM 時間ですが、今は1日目「朝」【城塞都市ヴィルトルード】、ということにしておきます。つまり、「昼」で隣に移動し、「夕方」で【塔の村】へ到着できる計算。
セシリア はい〜
カルド 「それじゃ、まずは腹ごしらえね」
GM/インゼ 「あ、依頼人はダーズライさんっていうタビットの魔動機師さんね。いつも塔のてっぺんで見張りしてるみたいだけど、コボルドの使用人さんがいろいろしてくれてるみたいだから声かけてあげて」
ライア 「おお、タビット。知的な私とは話が合う事でしょう」
カルド 「うぇ、コボルト〜。あいつらひ弱いから苦手なんだよなー」
GM/インゼ 「それと、外から来た人には、言いづらいけど言っておかないとなことが1つ」
ブラスダ 「?」
ライア 「ハッハッハー、なんですかな、レディ」
GM/インゼ 「外から来たって言っても……さすがに“猟犬”のことは知ってるでしょ? ハンパじゃなくヤバイってことも含めて。だからね……」
GM と、インゼさんは「変異研究所」なる施設がこのヴィルトルードに存在していること、そこで結べる契約のことを教えてくれる。
変異研究所
きみたちは、変異研究所の所長である“狂々千手”テグシパと「献体契約」を交わすことができる。テグシパは死者を蘇生させる際に発生する肉体変異を操作する研究をしており、その実験を行う権利と引き換えに、献体を無料で蘇生させてくれる。
献体契約をを交わした者には、<献体プレート>が与えられる。このプレートを身に着けている死体を変異研究所に運ぶと1000ガメルの謝礼がもらえるため、《封鎖領》を旅する者は献体を変異研究所に送り届けるのだ。
献体として蘇生した場合、蘇生料金は無料だが、通常の蘇生よりも「1d」点、多く「膿夢浸食度」が上昇する。蘇生した者が再度の献体契約を結ぶなら、契約料として1000ガメルが支払われる。再契約しないなら、<献体プレート>は返却しなければならない。
ラン うはーw
GM つまり、変異の可能性を高めることを、【リザレクション】代金とペイしてくれるんです。
ライア 「ヒッ、じ、人体改造!?」 ガクガクブルブル
ブラスダ 「操霊術士としては興味深いな」
カルド これ、悩むんだよなーw
セシリア これはねえ
カルド びんぼーだしなー。契約しとくか?
ライア しておこうw
ティル 取りあえず契約しときます。契約したからと言って必ず蘇生を此処でやらないといけないわけでも無いし
セシリア ライフォスの神官は厳しそうだけどw
ライア ライフィス神の心は空より広い(はずだ)よ!
GM では、きみたちは変異研究所を訪れ、所長の“狂々千手”テグシパさんからカッコイイ<献体プレート>をそれぞれもらいました。
セシリア 「これが検体プレートですか〜」
ラン 「へぇー。まぁ、使いたくはないけどね」
GM ちなみに、テグシパさんは皮膜の黒翼の代わりに、無数の腕!腕!腕!腕!腕!腕! なサキュバスさんでした。12レベルなり。
ティル 千手観音?
ライア 「あひゃぁぁ!?」 その外見を見てw
ティル 「なぁ、検体登録してる中にこんなアホっぽい奴居なかったか?」 動じずに似顔絵見せて
GM 残念ながら、テグシパさんは献体の顔なんて覚えてないようです。
ティル 畜生。ならテグシパさんの姿を見て一言。「ふと疑問に思ったんだが……利き手はどれなんだ?」ぽつりと
ラン 「おおお、ボクも気になる!」
ティル 全利きとか言われたら尊敬するw
ブラスダ 「それは・・・お箸を持つ手なんじゃないのか?」w
ラン 「どれでもつの?(笑)」
GM/テグシパ 「何だね。ワタシに質問とはいい度胸だね。研究してるのはワタシの方なんだが。……ま、あいにくとこの腕はほとんど役に立たんよ。不器用でね。メスとか管子とか台がなくても用意しておけるのが便利と言えば便利」
セシリア 本当に答えたw
ティル 「なるほど。やっぱり変異した箇所は自分の体だからといって自由自在に動かせるわけではないのか」
ラン 「ふぅん、ままならないんだねー」
ティル 「こっちも肝に銘じておこう。返答感謝する」
ライア 「へ、へへへ変異ぃ…」
ティル じゃあ他にする事無いならG−1へ移動かな
カルド メタなことを言うと、食事を済ましておきたいw
GM じゃあ、はじめての依頼を受け、目的地を決定し、なんか契約を交わしちゃいました。で、今日のご飯を<真紅の誓い亭>で安く済ませて出発、ってことかな?
ライア さいごのばんさん
セシリア さいごにすんなw
カルド 最初の晩餐、晩じゃないけどw
GM OK。食事のメニューは……
<真紅の誓い亭>の料金表
護衛宿泊/軽食つき―――――――1泊1人30G
安全な宿泊/軽食つき――――――1泊1人「冒険者レベル×50」G
田舎パン―――――――――――― 2G
たまごと野菜のサンドイッチ――― 3G
豆とひき肉のシチュー―――――― 4G
芋とソーセージのチーズ炒め――― 5G
厚切りステーキの赤ワインソース―10G
エール――――――――――――― 2G
ワイン――――――――――――― 5G
ライア !? 金とるの!?w
GM !? なんでタダで食えると思うの!?w
ライア お友達価格でw >ただメシ
カルド いや、宿屋だからw
ティル 朝だし、簡単なので良いや。たまごと野菜のサンドイッチ+エールで5G減らしときます
ライア 残金0ェ……
ティル 5G渡すから、同じの食っておきなさいw
ライア ありがとう、心の友よ!
大騒ぎしながらそれぞれ朝食を取る一行。ライアの懐の寒さが際立つ一幕でした。今日はひとまずここまで。次回からは本格的に《封鎖領》の冒険が始まります。果たして彼らは、無事に目的を果たせるのか! 行方知れずのティルの恋人、エンヘル嬢の運命は!?
最後に舞台裏の一幕。
ラン ねぇねぇ、インゼねーさん!
GM な、何か……?
ラン 「鱗、ちょっとさわっていい!?w」わくわくw
カルド 鱗フェチ!
ラン 鱗大好きです^^ もふもふも別腹で大好きです(笑)
ブラスダ なーに、運がよければ鱗ぐらい生えるさ
GM/インゼ 「……ちょっとだけだよ」 触ると、羽毛のとこはひよこの触感でした。
ラン 「わぁい! うわぁ、気持ちいーいw」 懐きました(笑)
最初のNPCは、大人気のようですな。