封鎖領ブロックマップ


岩の上の街

A1 [宿][]
43 [情]////

森の中の小道

B1 [!]
23 ////

荒野

C1 [][!]
56 ////////

フェトルの
孤児院
D1 [宿][!]
45 [情][]

死と腐敗の
双神殿
E1 [宿][!]
35 [情]////

城塞都市
ヴィルトルード
F1 [宿][]
S1 [情][]

破壊された城塞

G1 [!]
13 ////

塔の村

H1 [宿][]
54 [情]////

魔法陣と魔剣

I1 [!]
16 ////

魔動廃棄場

A2 [!][探]
44 ////////

白亜の遺跡

B2 [!][]
65 ////////

丘の上の館

C2 [宿][!]
32 ////////

霧に閉ざされた
沼地
D2 [宿][!]
15 ////////

飛べなかった船

E2 [宿][]
21 [情][]

火山鉱跡

F2 [!]
12 ////

灰色の城

G2 [!]
66 ////

縦穴

H2 [!]
61 []


魔動工房

B3 [!][探]
64 ////////

カオルルウプテ
神殿
C3 [!]
63 ////

ザイアの砦

D3 [宿][情]
52 ////////

長城

E3 [!]
41 ////

ダルクレム神殿

F3 [!]
34 ////

悪夢の森

G3 [宿][!]
53 []////





氷雪山渓

C4 [][!]
26 []////

丘陵地

D4 [宿][!]
11 [情]////

廃都
ルドゥラ・ルー
E4 [][!]
S2 ////////

鋼鉄の墓標

F4 [宿][情]
31 [][!]

塔の立つ台地

G4 [!][探]
14 ////////





峠の街

C5 [宿][]
24 [情][]

大峡谷に
架かる橋
D5 [!]
25 ////

発掘現場

E5 [!]
51 ////

迷いの谷

F5 [][!]
36 ////////







高原

D6 [宿][]
62 [!]////

蓮の盆地

E6 [!]
46 ////

旅の宿
<赤い羽根馬亭>
F6 [宿][]
55 [情][!]








変異の村

D7 [宿][]
22 [!]////

渇きの大地

E7 [][!]
33 ////////









サカロスの
果樹園
E8 [宿][情]
42 [!]////




アイコンの見方
                                   ルール
[宿]:宿屋や民家などで、休息と睡眠を行える。            
[情]:噂話や情報屋を利用するなどして「情報収集」が行える。     
[商]:商店、ライダーギルド、武装馬車乗車場、預かり屋を利用できる。 
[M]:依頼人と接触することで、ミッションを受注できる。       
[難]:通行が難しい「難所」に設定されている。            
[探]:探索判定によって、役立つアイテムや戦利品を発見できる。    
[!]:ブロックから移動するとき、ランダムイベントが発生する。    




【城塞都市ヴィルトルード】の施設(<真紅の誓い亭>、インゴルマの<魔剣屋>、<黄角城>、変異研究所、アイシェラの夢クズ屋)

<真紅の誓い亭>
 <真紅の誓い亭>では、食事と宿泊、仕事の受注に加え、流派の師匠を探すことができる。師匠を探そうとするPCは、入門したい流派を1つ選んで「2d」してよい。出目が「9以上」なら、師匠となる人物が見つかり、流派への入門や秘伝の習得、流派装備の購入を行うことができる。
 師匠が見つからなかった場合は、選んだ流派の師匠を探した回数を記録すること。次回以降、同じ流派の師匠を探す場合、「2d」に「その流派の師匠を探した回数」を足すことができる。なお、師匠を探すには、入門や秘伝の習得に最低限必要な名誉点を所持していなければならない。


インゴルマの<魔剣屋>
 インゴルマの魔剣屋では、非売品や取引不能の品を除く、すべての魔法の武器を販売している。また、あらゆる魔法の武器を基本取引価格の半額で買い取ってくれる。
 この店で、購入であれ売却であれ、魔剣を取引した場合、「基本取引価格÷5000(端数切捨て)」枚の<インゴルマチケット>がもらえる。<インゴルマチケット>を集めれば、枚数に応じて次のサービスと引き換えてくれる。

1.金券:インゴルマから魔法の武器を購入するとき、1枚100Gの金券として使える。
2.情報(1):<チケット>5枚と交換で、「<サーペントイーター>の情報(1)」を教えてくれる。
3.情報(2):<チケット>15枚と交換で、「魔剣を集める者の情報」を教えてくれる。
4.情報(3):<チケット>30枚と交換で、「<サーペントイーター>の情報(2)」を教えてくれる。
5.免税札:<チケット>50枚と交換で、<インゴルマの免税札>1枚をくれる。《封鎖領》の中で手に入れた魔剣などを外に持ち出すとき、取引価格の20%の関税を取られるが、<免税札>1枚につき、魔剣一振りの関税が免除される。


<黄角城>
 入団試験に合格すれば、<黄角騎士団身分認識票>をもらえる。<認識票>は魔法がかかった琥珀色の徽章で、騎士団本部から「無効」の信号が送られると真っ黒になってしまう。そのため盗品などを着けて騎士を装うことはできず、見ず知らずであっても<認識票>を着けた団員同士なら味方であることが分かり、ある程度の援助を受けられることもある。
 騎士団員になれば騎士として「任務」を受けることになる。騎士団員の義務は<認識票>を鎧やマントなど目立つ場所に着けることと、1か月に最低1度の「任務」を果たすことだけで、普段の生活では何ら責務を負うことはない。脱退も自由であり、義務を怠るか脱退すれば<認識票>は無効化される。
 騎士団の「任務」を果たした者には報酬とともに<勲功>が贈られる。騎士団員は<勲功>と引き換えに、以下の特典を得ることができる。

1.<黄角騎士の仮面>:<勲功>3つと引き換えに、<黄角騎士の仮面>1つをもらえる。⇒追加アイテム
2.<黄角騎士の外套>:<勲功>3つと引き換えに、<黄角騎士の外套>1つをもらえる。
3.武具の供与:<勲功>3つと引き換えに、基本取引価格が5.000ガメル以下の武器、防具、装飾品いずれか1つをもらえる。
4.<テンペストブレイド>:<勲功>5つと引き換えに、<テンペストブレイド>1つをもらえる。
5.<黄角騎士の鎧>:<勲功>7つと引き換えに、<黄角騎士の鎧>1つをもらえる。
6.特別任務:<勲功>9つと引き換えに、パーティ全員が特別任務に志願できる。冒険者レベルの平均が7以上なら、この特典は複数人の<勲功>を合わせて引き換えてもよい。
7.<封鎖領通行証>:<勲功>12個と引き換えに、本人名義の<封鎖領通行証>がもらえる。


NO.21【飛べなかった船】の報酬

 <船の街>の“船長”グラトルマから受ける依頼を果たすと、<グラトルマの便宜>がもらえることがある。<便宜>は、以下の報酬と引き換えることができる。

1.1000G:<便宜>1つと交換で1000ガメルを獲得する。
2.インゴルマチケット:<便宜>1つと交換で、<インゴルマチケット>×12を獲得する(グラトルマからの依頼達成ごとに1回まで)。
3.小型飛空艇の使用権:<便宜>7つと交換で、グラトルマが開発中の小型飛空艇が完成した折、その使用権を獲得する。
※小型飛空艇の開発が進むにつれ、関連した報酬が追加される。


NO.34【ダルクレム神殿】の決闘場

■ザウルの褒美
 それぞれに示された枚数の<ザウルのメダル>を消費して、以下の褒美を受け取ることができる。
                      メダル  残数
 1:<銀貨袋(1,000G)>×1          3個 
 4:<夢喰いの果実酒>×1          8個 
 5:<蒼白い人差し指の鍵>         20個   1
 6:<水乱の刃>×1            30個   2
 7:<夢喰いの血酒>×1          40個   2
 8:<夢喰いの果実酒>のレシピ       50個 
 9:<魔動韋駄天ブーツ>×1        60個 
10:<封鎖領通行証>×6          60個 
11:<ドリームダスト取引証>×1      60個 
12:“竜爵”への挑戦権         100個 

■対戦相手リスト
 決闘に勝利すれば、対戦相手ごとに示された<ザウルのメダル>と★を獲得する。また、戦闘に勝利するたび、10分間の自由時間が与えられる。
                      メダル
11:“魔軍裁帥”サザリ・ブラージ     15個 
12:“撃鎚王”ナラヤバパ         16個 
13:“狂乱の槍”コンドロチイ       17個 
14:“弔将”ベロニク・ヒートベルヒ    18個 
15:“撃滅の黒き炎”ナーラーン      19個 
16:“穢刃嵐”ローエン・スタッカート   19個 
17:“竜爵の影”ムルカ・カヌチ      20個 
18:“狂える双鋏”再生ダマスケスノ    20個 
19:『膿夢の落とし子』          20個 
EX:“竜爵”ザウル・ヴァーツラフ      ―



   重要な情報


【1】<流血舞踏会>について

・概要
 <流血舞踏会>は、<ドリームダスト>の精製と売買を独占している組織だ。組織は、《封鎖領》内での独占的な権利を維持するために、ハウぺリア子爵家に多額の上納金を支払っていると言われている。<ドリームダスト>の製法や原材料は、<流血舞踏会>の中でも限られた者しか知らない最高機密となっている。多くの者がこの秘密を手に入れようとしているが、成功した者はいない。
 一部には、<流血舞踏会>が人身売買を行っているという噂もある。
・本拠
 <流血舞踏会>の本拠は【灰色の城】である。城の通用扉を開くには、<赤黒い骨の鍵>が必要だ。
・首領
 <流血舞踏会>の首領は明らかになっていないが、実質的な指導者は副首領である“赤い輪舞曲”メリザンド・デュソリエというナイトメアの女性である。メリザンドは強力な魔剣を持っているらしいが、どんな能力を持つ魔剣かは不明。
・設立
 メリザンドは、初代《封鎖領》領主ゲルハルト・ハウペリアの血統である。
 ゲルハルトは晩年、弟のギーゼルヘルに子爵位を奪われ、【灰色の城】に幽閉された。ゲルハルトは敬愛するヴィルトルードを殺した蛮族を憎み、《封鎖領》から蛮族を完全に排除しようとしていたが、ギーゼルヘルは蛮族との共存を目指し、対立していたのだ。
 幽閉されたゲルハルトだが、孫娘のメリザンドの協力を得て、<ドリームダスト>の流通網を作り上げると、その豊富な資金をもとに<流血舞踏会>を設立した。<流血舞踏会>は、蛮族の排除を目的として作られた組織だったのだ。
・魔剣
 メリザンドは、蛮族排除の目的を達成するため、かつて蛮族の軍勢を圧倒した強力な魔剣である<サーペントイーター>を探している。
・人身売買
 <流血舞踏会>は、人身売買業者から多くの人々を買い取り、【灰色の城】に運び込んでいる。だが、その目的は不明であり、出てきた者は誰もいない。
 城の門を開くためには、<赤黒い骨の鍵>が必要だ。
・灰色の城の秘密
 メリザンドが住む【灰色の城】の城館は、下位魔神メルマザール(⇒『BT』155頁)が生み出した幻影の城だ。
 メルマザールは城の地下にいる。城の地下への扉を開くには、<赤黒い骨の鍵>と<蒼白い人差し指の鍵>が必要だ。


【2】制裁の双子女神について

・概要
 制裁の双子女神は、魔法文明時代の初期から中期にかけ、現在の《封鎖領》がある地域で信仰されていた姉妹の小神だ。双子女神は、姉を“雷の娘”、妹を“嵐の乙女”と言い、慈雨神フェトルにより神の座にすくい上げられたとされる。このため、フェトルと合祀されることが多かったようだ。また、フェトルの使いとして、悪人に制裁を下す役割を持っていたとも伝えられる。
 しかし、魔法文明時代後期になると信仰は廃れてしまった。理由は不明だが、双子女神を信仰していた国が滅ぼされたためだと推測されている。いずれにしても、制裁の双子女神に関する記録は少なく、詳しいことは分かっていない。
・名前
 制裁の双子女神の名は、姉を“雷の娘”ヴィルトルード、妹を“嵐の乙女”オイゲーニアといった。

【3】<サーペントイーター>について

・基本知識
 <サーペントイーター>は、“閃嵐の戦姫”ヴィルトルード・ハウぺリアが所持していた強大な魔剣だ。しかし、カオルルウプテ顕現の衝撃により、ヴィルトルードとともに失われてしまった。
・由来
 <サーペントイーター>は、かつて恐怖によってフェイダン地方に君臨した、ひとりの魔法王が作り出した魔剣<滅びのサーペント>に対抗するため作られた魔剣のひとつ。このため、第五世代の魔剣に相当するとされる。しかし、<滅びのサーペント>は別の手段によって封じられたため、<サーペントイーター>が能力を発揮することはなかった。その後、<サーペントイーター>がどのような経緯を経てヴィルトルードの手に渡ったかは今なお不明である。
・変遷
 <サーペントイーター>は、長い間、「制裁の双子女神」の神殿に保管されていた。しかし、アイヤール帝国が【廃都ルドゥラ・ルー】を建設したとき、強力な<守りの剣>として都市に移された。
 ルドゥラ・ルーにおいて、<サーペントイーター>は、ダナタリスという名の女性型ルーンフォークが管理し、有事の際には彼女が認めた者に託されることになっていた。これは、魔剣がそれを悪用する者の手に渡るのを避けるためである。
 しかし、<大破局>が勃発し、ルドゥラ・ルーが蛮族軍に包囲されたとき、ダナタリスと<サーペントイーター>は都市に存在しなかった。以後、ダナタリスと<サーペントイーター>は所在不明である。魔剣そのものの力によって双子女神の神殿か祠のいずれかに舞い戻り、迷宮を作ったのだという噂もある。


【4】<蛍光する黄色の液体>について

・正体
 <蛍光する黄色の液体>は、<イノセントポーション>である。<イノセントポーション>には、肉体変異を治癒する効果があるが、その効果は限定的で、しかも激しい副作用があるため、実用的ではない。この情報を知っているなら、<蛍光する黄色の液体>に対して薬品学判定を行える。
 判定結果:<イノセントポーション>を服用すると、1日の間、得ている変異が消え、変異チェックを行わない。効果が切れる前にもう1つ服用した場合、そこから1日の間、効果が持続する。また、ライカンスロープやラミアなどの変身できる種族が服用した場合、効果時間が1ヶ月に変更される。
・効果
 <イノセントポーション>には、ライカンスロープやラミアなどが持つ変身能力を強化する効果がある。すなわち、「肉体変異を治癒する」効果を持つのではなく、「肉体変異をしていない状態に変身している」に過ぎない。<イノセントポーション>には、変身を持続させる効果があるのだ。
 しかし、その効果は1か月ほどで切れるため、変身を維持するためには1か月ごとに<イノセントポーション>を使用しなくてはならない。もし、変身が解除されてしまった場合は、変身によって抑えられていた肉体変異が一気に進行してしまう可能性が高い。


【5】<夢喰いの果実酒>について

・夢喰いの木
 夢喰いの木は、《封鎖領》にしか存在しない植物だ。<暴食の膿夢>の影響で、植物が変異したものと考えられている。夢喰いの木は、涙滴型の桃色の果実――<夢喰いの果実(15G/緑B)>をつける。また、夢喰いの木の周囲では、“猟犬”に遭遇しにくいとされている。
 夢喰いの木を見つけたなら、その下で休息できる。「夜」「深夜」「未明」に夢喰いの木の下で休息するなら「“猟犬”チェック」の出目に+2する。
・果実酒の効果
 <夢喰いの果実>から作る<夢喰いの果実酒>には、肉体に及ぶ<暴食の膿夢>の呪いの力を和らげる効果があるとされている。しかし、<夢喰いの果実酒>は醸造が極めて難しく、かなりの高級品。また、その効果は確実性に疑問が持たれている。
・果実酒のレシピ
 <夢喰いの果実酒>のレシピは、以下の通りである。

レシピ:<夢喰いの果実酒>
加工技能:ディスディラー/ドラッグメイカー/レンジャー 加工の目標値:18 加工時間:3か月 最大同時加工数:9
材料:<夢喰いの果実>(30G)×50

・血酒
 <夢喰いの果実酒>には、肉体に及ぶ<暴食の膿夢>の呪いの力を大きく減衰させる効果を持つ高品質品が存在する。これを<夢喰いの血酒>と呼ぶ。<夢喰いの血酒>を造るには、<夢喰いの果実酒>に「ある素材」を加える必要がある。「ある素材」とは、<朱血の睡蓮>だ。<朱血の睡蓮>は【睡蓮の盆地】の中央にある池で「特別な方法」でのみ採取できる。


【6】アイヤール帝国皇城防衛軍について

・概要
 アイヤール帝国皇城防衛軍は、<大破局>当時、蛮族軍との戦いに投入された特殊部隊である。この部隊は、蛮族の侵攻により家族を失った少年少女たちや義勇兵によって編成された80あまりの小隊からなり、主としてコラーロ河西岸の要衝防衛にあたった。皇城防衛軍の少年少女たちは『皇帝のため』『祖国のため』『家族の仇を討つため』、蛮族軍と勇猛果敢に戦い、戦果を上げたとされる。
 しかし、実は皇城防衛軍は、正規軍を《皇城領》の周辺に撤退させ、籠城準備をするまでの時間稼ぎのための捨て駒だった。このため、籠城準備が整うと、帝国は彼らをあっけなく見捨てた。だが、捨て駒とはいえ、すぐに負けては意味がないため、隊員には強力な魔剣が与えられていた。このため、彼らは長期に亘って抵抗を継続できたが、やがて戦線は各所で寸断され、孤立した小隊から順に殲滅されていった。皮肉にも、少年少女たちを称賛し、その死に敬意を表したのは、戦神ダルクレムを奉じる蛮族軍の将軍たちだった。
・戦地
 アイヤール帝国皇城防衛軍の小隊が防衛にあたった要衝は、少なくとも《封鎖領》内に5箇所存在した。

【廃都ルドゥラ・ルー】 第五〇一小隊、第五〇二小隊
【大峡谷にかかる橋】  第五〇七小隊
【氷雪山渓】      第五〇九小隊
【鋼鉄の墓標】     第五一一小隊
【迷いの谷】      第五一二小隊

・ルドゥラ・ルー攻防戦の記録
 記録は、アイヤール帝国皇城防衛軍・第五〇二小隊の隊員が記したもので、全文が魔動機文明後で書かれている。概要は以下の通り。
 ルドゥラ・ルーは、数万の蛮族軍によって包囲された。陥落は避けられないと悟った第五〇一小隊隊長は、魔剣<サーペントイーター>とその管理者であるルーンフォークのダナタリスを《皇城領》へ移送することを決断する。この魔剣が、蛮族軍への反攻の切り札となることを信じたからだ。
 しかし、《皇城領》への魔動転移門は、皇帝の命令によって閉鎖され、火山鉱型魔力抽出炉からの魔力供給が停止しており使用できない。そのため、第五〇二小隊が、魔剣とルーンフォークを輸送することになった。
 第五〇一小隊は、第五〇二小隊の脱出を助けるため、蛮族軍に対して陽動攻撃を行う。その隙に、魔剣と、ジェネレーターの中で睡眠状態となっているダナタリスを守りながら、第五〇二小隊はルドゥラ・ルーを脱出した。
 この後、第五〇一小隊は1か月に亘り、抵抗を続けた。最後に、第五〇一小隊は蛮族軍をルドゥラ・ルー内に誘い込んだ上で、都市を完全に閉鎖し、敵を道連れにするという捨て身の作戦を決行した。