“死都”ルエガ・ペキトのダンジョン


 “死都”ルエガ・ペキトは、リオスの国土に存在する中では、もっとも有名な遺跡群です。魔法文明時代から魔動機文明時代崩壊に至るまでの、さまざまな年代の遺跡が集まり、遺物が残されています。蛮族や魔神から魔動機械まで、幅広い危険が待ち受けていますが、冒険者にとっては格好の舞台と言えるでしょう。
 もともとは魔法文明時代に造られた地下都市であり、魔動機文明時代には、そこから発掘される遺物の研究などのために、地上に街が築かれたものと推定されています。
 <大破局>の折に蛮族に制圧された直後、謎の異変によって街は崩壊、随所で陥没が発生し、地下都市も埋没してしまったと伝えられています。地上にはいまだ無数の入り口が点在しており、そこから地下の遺跡に入ることが可能です。地下都市であったため、すべての遺跡はつながっていたものと考えられていますが、現在では落盤などによって各所で分断されてしまっています。

 こうした背景から、この遺跡群に挑むにあたって、有益な地図を事前に入手することは不可能です(地図があるということは即ち、既に探索されてしまい、危険ばかりで財宝などが残されていないことを示します)。また、<大破局>の折に各所が崩壊し、分断されているため、「構造」と言えるようなものは失われており、地図は遺跡同士の「つながり」を持って記すしか術がなくなっています。

 本キャンペーンでは、以上のような特殊な構造を視覚化するため、下のようなマス目で区切られたダンジョン記録シートを使用します。ある入り口から進入した最初の部屋を起点として、距離などに関係なく「つながり上」隣接している通路や部屋を順に記していきます。この手法はラクシアに生きるPCたちが用いた場合、当然ながら隣接するマスとマスの間に余分な空間が発見されてしまう問題をはらんでいますが、探索を進めていくと、それらの空間は「偶然にも」落盤によって進入できなくなっていることが分かります。

 プレイヤー諸氏は、下のダンジョン記録シートを御自身のパソコンに保存し、セッションの前に適当なサイズで1枚、プリントアウトするなどして準備してください。自分で確認できれば十分ですから、ノートや方眼紙などにマス目のみを書き写してもかまいません。

ダンジョン記録シート

 ダンジョン記録シート上で、4×5に区切られたマスをエリアと呼びます。これらのエリアには縦軸にA〜D、横軸に1〜5の番号を振ってください。【最初の部屋】はD−3となります。実際にセッションが始まると、新しいエリアにPCが到達するたび、GMはそのエリアの「形状」を公開します。下記の記入例を参考に、各プレイヤーはダンジョン記録シートにエリアの形状を記入してください。記入例2を見れば分かるように、隣のエリアへ延びる通路が途絶する場合、その通路は「行き止まり」となっています(行き止まりだから何もないとは限りませんが)。

記入例


 ダンジョン内での時間経過の目安として、「現在いるエリアから、隣接する未知のエリアに移動し、そこで発生するイベントを解決する」までを30分として扱います。この30分の中には、1人1回ずつ、探索判定など10分程度の時間を要する行動を行う時間が含まれているものと考えます。
 既に移動したことがあるエリアだけを移動する場合、30分で移動できるエリアは2つになります。現在のエリア→隣接エリア→その隣接エリアと移動し、最後のエリアで何かイベントがあればそれを解決するまでが30分です。
 30分を超えて同じエリアに留まり、休息やさらなる探索を行う場合は、それらに要した時間(30分刻みで端数切り上げ)がそのまま経過時間に加算されます。経過時間は、例えば松明の炎がいつまで持続するかなどの目安として用いますが、常から意識する必要はありません。


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