野心の剣と混沌の矛、見えざる侵略の刃が交錯するユーレリアの地に、過去から芽吹いた闇が牙を剥く。
不可解なメッセージを携え、"王"の名の下に各地を蹂躙せんと迫る異形の軍勢。
狂える神託。蒙昧なる叛徒。崩壊する権勢。約束された背信。
裏切りの果てに、王の意を離れた古き"剣"は真なる主を求め、呪縛の迷宮より解き放たれる――。
ソード・ワールド２．０ <15LV祭> 『剣の主』
━━━彼 の剣は、星を歪め、天 を穿つ ━━━
ＧＭ 『剣の主』ラストバトル後半戦です。やっと余計なのが全部いなくなって、ＨＰを一行で管理できるようになりました。しまっていこー。
ライナス 本当にいなくなってればよかったんですが。よろしくでーす。
チャッカ ハッ、まさか、管理するのが面倒になって【エスケープ】で退場させた可能性が微レ存！？
ＧＭ いやあ、鋭い洞察ですね。どうでしょうか。とりあえず、【ヘイスト】チェックは見えるようにやりますが。
〔第３ラウンド ＰＣターン〕
ジュ<30ｍ>フィ<10ｍ>剣将・チャ<15ｍ>人形・ライ<25m>アマ・エイ
エインセル 逃げて何ができるのかって話ではありますけどねぇ。レンドリフト帝国にもラーリス神殿はあるだろうから、帝国にダメージを与えるくらいはできそうだけど。
ライナス 一番嫌なのは【テレポート】で帰ってきて【ヘイスト】チェックが通って【パーフェクト・キャンセレーション】。私はこうなったら投げるレベル。
ジュトゥ あぁ、それは盤面ひっくり返るわ。
ライナス 順当に考えると、【コール・デーモン】したのを【テレポート】で放り投げてくる感じですかね。何ができるかって言うと割といろいろできちゃうよ。
ジュトゥ それは考えてた。神聖魔法の使えるのをざらっと揃えて放り込んでくるだけでも実際厄介だろう。
ＧＭ 【オーバーブロウ】を【レデュース・マジック】した３８ＭＰ、ごちそうさまです。
エインセル そっか、ドッペルさん真語も使えるんだよな。
ジュトゥ <禁書>範囲外に出たからねー。こんちくしょう。
ＧＭ まあ、それでも残りＭＰは「多くても８０」切ってましたので、そこまで派手な真似はできぬですが。頑張ります。余命４０秒だけど。
ライナス 教えてもらえた。計算しなきゃなーと思って放っておいてた、ありがとう。
ＧＭ 時間をかければ分かる程度のことは、聞けば答えます。そっちから聞くときは、質問内容を具体的にお願いするでしょうが。
エインセル 余命40秒って、現実的に考えると凄まじく儚いなぁ(苦笑)。
ジュトゥ 北斗残悔拳っすわ。
ＧＭ その頃のラーリス神殿……。
「ら、ラディス様！？ そのお怪我は……！」
「何でもない。それより一大事だ。ラーリス的に正念場だ。時間がない、力を貸せ」
「ええっ！ し、しかし、お腹に穴が空いて……」
「うるさい！ つべこべ言わず、お前らのＭＰを全部寄越せ！ ぐだぐだ抜かすと俺の「〆淫夢…？ アッー」が火を噴くぞ！」
ＧＭ （額の汗を拭い）ふぅ、これでＭＰ問題は解決。
チャッカ ひでぇ、あぁんまりだぁぁぁ！ｗ
ジュトゥ これはひどい(笑)。ハード＆シリアスな『剣の主』が一転してギャグシナリオに。
ライナス そこまでやられたらもう好きにしろと言うしかないｗ
エインセル ひどい話だ。いやまぁ、上司に言われればＭＰくらい譲るかも知れんけどもｗ
ＧＭ 一度は、真面目にこのパターンをやっても許されるか検討したけどなあ。
もちろん、冗談です(笑)。実現性はともかく、「存在する」としか設定してないラーリス神殿にここまでやらせるのはゲーム的にいささか問題。
ドッペルゲンガー＝ラディスの逃亡意図を、ＰＣ達は「安全な場所で【コール・デーモン】によって下位魔神を召喚し、機を見て【テレポート】で送り込んでくる」類のものと判断しました。【テレポート】直後の【ヘイスト】発動→【パーフェクト・キャンセレーション】の流れは、実行側にとって非常に投機性が高い上、事前に備えられるものでもないので想定から排除します。
その上で、【コール・デーモン】で召喚された魔神は直後には動けないことから、このラウンド中の帰還はないと見た彼らは、３ラウンド目の間に陣営全体の防御力を高めつつ、部位：左翼を撃破して次に備えることを目標に据えて方針を策定しました。
ライナス こんなものかな……お待たせしました。いきますよー。
ＧＭ 今回はキミからですか。どうぞ。
ライナス 最初に【スフィンクスノレッジ】を使用。自分に【クリティカルレイＳ】、３ｍ前進して<人形>を地面に落とします。【フェザー・エッジ】をライロックソードにかけて、乱戦へ【ミニマムリープ】。そこへ【レスキュー】効果を発動させてジュトウを呼び寄せます。
ＧＭ 一瞬で囲まれた(笑)。
フィ<10ｍ>ジュ・剣将・チャ・ライ<12ｍ>人形<3ｍ>人形<25m>アマ・エイ
ライナス 《魔力撃》《マルチアクション》宣言。【オートガードⅡ】と【オメガシューター】を出して、乱戦内の味方全員に【フィールド・プロテクションⅡ】。
前衛神官による《魔法制御》された【フィールド・プロテクションⅡ】という見慣れない光景が展開されます。
ライナス 翼殴るよー。【クリティカルレイ】つき<オメガシューター>から。あ、刃の武器で出してるよ。
クリーンヒットし、威力１００がついにクリティカル。１１１点を計測。
ライナス （ころころ）げふぅ、「▽レギオン」への抵抗１ゾロ失敗。
ＧＭ 回避でなくてよかったな。
が、様々に重なった防御効果によって２８まで上昇した防護点に阻まれ、「▽レギオン」による適用ダメージはわずか３点。防護点などと合わせて[部位：右翼]は３２点を軽減しますが、７９点が通ります。続く<ライロックソード>の攻撃も３５点を通し、義手がチャッカに【ヒーリング・バレット】を撃ち込んだ辺りで【ヘイスト】チェック。
ライナス （ころ）お、行動追加。《マルチアクション》継続の……（いくらか考え）魔法はフィブレドに【ホーリー・ブレッシング】。翼をもう１回殴っておきます。
ＧＭ （諸々の処理を経て）今回は４０点止めて、２６点通し。ここまでですね。次は？
フィブレド はーい。《魔法拡大／数》《ダブルキャスト》【メディテーション】【アンチボディ】【ストロングブラッド】【スフィンクスノレッジ】。魔香水使って、補助動作での【バインドアビリティＳ】をイブリバウゼンの右腕へ。
ＧＭ 「〆黒の剣Ⅱ」の達成値が３下がります。主動作どうぞ。
フィブレド まずはライナス、ジュトゥ、チャッカ、自分に【タフパワー】。同じ対象に【プロテクション】もかけます。（ころころ）<禁書>発動して手番終了。【ヘイスト】（ころ）なし。
ＧＭ ところで手番終了時の【オーバーブロウ】でイブリバウゼンを押せるけど？
ジュトゥ エインセルの方角にドーンかｗ
エインセル ぎゃーｗ
ＧＭ いや、抵抗はすると思うけどな。なんと左翼があと１２点でして……。
チャッカ それは削り切りたい欲求に駆られるが…いや、罠だｗ
ライナス 騙されるな、１５点返ってくるぞｗ
ジュトゥ 忘れそうになってたわｗ
ＧＭ やらない？ そりゃ、残念(笑)。じゃあ次の方。
ジュトゥ ではじじの行動行きまーす！ まず、補助動作。賦術【バークメイルＳＳ】を自分に。自前ＭＰで【キャッツアイ】【ガゼルフット】【マッスルベアー(3)】【ビートルスキン】【メディテーション】【スフィンクスノレッジ】【ケンタウロスレッグ】【ジャイアントアーム】の時間を最新に更新して、【フェンリルバイト】命中＋１で。あ。いかん、牙の攻撃は胴体に残しておかにゃ。
ライナス 《追加攻撃》出ないけど、主動作で噛めばいいよ。
ジュトゥ ん？ そうか。主動作で噛むって出来るんだ。じゃあ、補助動作【フェンリルバイト】を翼に。（ころころ）
ところが、《魔力撃》を使っていなかったため、わずかに命中力が足りず、回避されます。あらためて《鎧貫き》《魔力撃》を宣言し直し、主動作でガブリして左翼撃破。さらに、ここで【ヘイスト】が発動し、ポーションで「▽レギオン」のダメージを回復しつつ、胴体へも牙の攻撃を見舞いますが、あいにくダメージ決定で１ゾロ。
ジュトゥ もろもろすまーん。
ライナス いいよいいよ。抜けてもたぶん、防護点と【ホーリー・ブレッシング】で０になってたと思われる。
エインセル では、移動しましょうか。自分とアマルテイアに【テレポート】。位置は魔神将から21ｍ距離でいいんだよね。《ティルカンダル光魔再起》して（ころころ）何故か６ゾロ(笑)。アマルティアに指示して、【ヘイスト】チェック。（ころころ）惜しいなあ。アマルティアは乱戦に入ってジュトゥに「〆豊穣の角」。ＨＰ全回復＆次の回避、生命抵抗、精神抵抗、生死判定に自動成功です。
ＧＭ いずれか１つ、自動成功したところで解除されます。チャッカどうぞ。
フィ<10ｍ>ジュ・剣将・チャ・ライ・アマ<12ｍ>人形<3ｍ>人形<6m>エイ
チャッカ えー、《ポーションマスター》でトリートポーション飲みます。（ころころ）２３点回復。でもって《銀鱗の魂》でライナスを５回かばいます。
ＧＭ うげ。《銀鱗の魂》って確か「〆黒の剣Ⅱ」もかばうな……。これまで《巨獣守護の型》が幅を利かせてたからちょっと死角に入ってたわ。
ライナス なにそれ予想外……ｗ
チャッカ で、主動作は<アステリアの香木櫛>を使います。（ころ）【ヘイスト】来ない。
ＧＭ では、乱戦内の全員、単一目標に集中攻撃はできなくなります。対象選択の余地がない連撃系は、合わせて１回と数えます。魔物側いきますよ。
〔第３ラウンド エネミーターン〕
ＧＭ イブリバウゼン。胴体が「〆ワードスティール」でライナスの【ブレスⅡ】をかっぱらいます。頭部につけてやる。（ころころ）余裕。
ライナス いやんとらないで(´・ω・`)
ジュトゥ ワードスティール、本当に強力だな。
ＧＭ 左腕が《薙ぎ払いⅡ》《斬り返しⅢ》宣言。ジュトゥ、ライナス、チャッカ、アマルティアに近接攻撃。
<白の剣>一閃。ジュトゥは「〆豊穣の角」で１度目は自動回避しますが、《斬り返し》の２段目を出目悪く回避失敗し、１撃はもらいます。他の面々はキレイに連撃を食らいますが、防護点で防いでさほどの傷にはなりません。が、「▽白の剣Ⅰ」には（ライナスとチャッカは粘ったものの）抵抗できず、次ラウンドのＭＰ消費を封じられます。
ライナス チャッカさん……？(笑)
チャッカ ……白の剣の抵抗は鬼門らしい。 ←１ゾロ失敗
さらに<黒の剣>側も同様のコンボで攻撃。これは《カウンター》を警戒してジュトゥを対象から外し、ライナス、チャッカ、アマルティアに向かいます。やはり回避はできませんが、フィブレドの【タフパワー】が功を奏し、チャッカとライナスは無事「▽黒の剣Ⅰ」に抵抗。
チャッカ 黒の剣は喰らえんよなぁ。
ＧＭ 【タフパワー】うぜえ……。
フィブレド そのためにかけたんですから。
ジュトゥ フィブレドのドヤ顔が見える。
ＧＭ ラスト、頭部が《マルチアクション》宣言の……黒の剣が通ってないと途端にできることが少なくなるな。あ、でもチャッカに白の剣が通ってるならこういう手があるか。今回は魔法から。【マナ・コンバージェンス】で魔力＋１して、ライナスに【とりあえずギアス】。
チャッカ うわぁ。
ジュトゥ ノリ軽ッ。
ＧＭ 指定する禁忌の内容は『戦の中で魔法の道具を用いるべからず』。ルール的には「戦闘中に、常働型でないアイテムの補助を得て動作・行為判定を行う」が禁止事項です。違反ダメージは使用アイテム１つごとではなく、動作・判定ごとに発生します。例として、<魔法の武器>を用いた攻撃、練技や魔法での魔晶石使用、<ライロックソード>による《魔力撃》宣言、<魔符>を破るなどで違反ダメージが発生します。「装備していると常に○○＋１」のような常働アイテム、<聖印>や<マギスフィア>のような特定技能用アイテムはノーカウント。
エインセル ノリはともかく、効果が絶大だな……やばい。
ジュトゥ 魔晶石使用が引っ掛かるのは洒落にならんね。
ライナス これは接触かぁ、いろいろあるなぁ。
【ギアス】は、ＧＭとしても運用に気を使う魔法です。禁止事項は「具体的」かつ「単一の事柄」なのが大前提で、その行動が禁忌に触れるかどうかを毎回ＧＭが判断しなければならないような、曖昧な命令を行うべきではないでしょう。禁止事項を補足する文言（『戦の中で』『魔法の』）は、禁忌の適用範囲を広げるのではなく、限定する形でのみ行うのが適切です。
戦闘中に使用するならば、既存の魔法などに存在する、あるいは多少のアレンジを加えた程度の禁忌を指定するのが比較的安全。ぱっと見のインパクトは強力ですが、ダメージを甘受すれば禁忌を犯せるため、完全禁止型の効果よりいくらか穏当な結果になります（今回なら魔動機術【チャフグレネード】のほうがより凶悪と言えるでしょう）。
ＧＭ この魔法、結構な拡大解釈もできますが、「マジックアイテム禁止」は十分に想定された範囲の禁忌内容だと思っております。死ぬがよい。達成値３７。
ライナス （ころころ）よし、３４。<魔符>＋３破く。ふー、緊張した。
フィブレド おおお！
チャッカ よかった、なんとかなったか。
エインセル 魔符は偉大なり。
ＧＭ １枚使わせた、と思っておきましょう。次は【タフパワー】をはがしてからかけてやるんだからね。《マルチアクション》分の攻撃ですが、<香木櫛>の制限でジュトゥへ。
ジュトゥ 牙で《カウンター》宣言。イヤーッ！ （ころころ）ダメだったｗ
チャッカ うーん、残念、まぁ仕方なし。
ＧＭ では、４３点。どこかに消えたドッペルの【ヘイスト】は（ころ）なしと。これで今日は終わりです。おつかれさまでした！
一同 お疲れさまでしたー。
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