野心の剣と混沌の矛、見えざる侵略の刃が交錯するユーレリアの地に、過去から芽吹いた闇が牙を剥く。

不可解なメッセージを携え、"王"の名の下に各地を蹂躙せんと迫る異形の軍勢。

狂える神託。蒙昧なる叛徒。崩壊する権勢。約束された背信。

裏切りの果てに、王の意を離れた古き"剣"は真なる主を求め、呪縛の迷宮より解き放たれる――。

ソード・ワールド2.0 <15LV祭> 『剣の主』

━━━ の剣は、星を歪め、そらを穿つ ━━━



GM 『剣の主』4回目のセッションをはじめます。よろしくお願いしまーす
ジュトゥ 宜しくお願いしまーす!
チャッカ よろしくお願いしまーす
ライナス よろしくおねがいしまーす
エインセル よろしくお願いします
フィブレド よろしくお願いします
GM 簡単に振り返ると、ケンネル大門を占拠していた魔神群を蹴散らしたきみたちは、境界を越えてレンドリフト地方へ進出。そこで激戦を繰り広げていたレンドリフト軍VS魔神群の戦いにちょっと手を出した後、帝都レンへやってきました。大門で戦ってたのが夜9時とかだったんで、もう真夜中ですね。“不暁都市”の異名を取る帝都レンは、幸い夜とか昼とかあまり関係なく暮らしを営んでいるようですが。
【ジュトゥ】 「これを見るのも久し振りじゃのー」(のほほん)
【チャッカ】 「ここまでは来たことなかったわねー」
GM ここまで結構険しい山道とかあったんで、たぶん空飛んで来たと思うんですけど、行く手に見えるレンの街並みは、なかなかに文化的。ルキスラには及ばずとも、普通に大国の首都レベルに立派な建物がバシバシ建ち並んでいます。あと、王城は空に浮いてますよ。
フィブレド ふぁんたじーな光景だ、血が騒ぐな。
【エインセル】 「ほほう。これがレンドリフトの帝都ですか。思った以上に発展しているようですね…なかなかやるじゃないか」 ラピ○タは本当にあったんだ。
【ライナス】 「これはこれは。想像以上に立派なところだ」
GM 飛んでるんじゃなく、浮いてるだけだけどね。この城は魔法文明時代、魔法王イーレンヴァイトの代からずっとレンドリフトの首都です。<大破局>ですら陥落していないんだけど、今の皇帝には攻め落とされちゃった。その意味ではアベルカイン皇帝、蛮王以上の快挙。
ジュトゥ 流石は不撓皇帝。
エインセル 凄いな、一体どんなデータなのやら。
チャッカ 人超えたりとかしてないよね?
ライナス 人超える魔剣かなんかがどうとかって書いてあったような。
エインセル なんだとぉ!?そ、そんな魔剣があるのか。それは私にこそ相応しいw
GM 皇帝は、佩剣<銀炎十字>によって、種族の限界を超えた戦闘力を体現しているという噂ではあります。さて、肉眼で詳しい街並みが見えてくると、ちょっと騒ぎになってるのが分かりますよ。ドラゴンとか乗ってるし。のほほんと「うわあ、城が浮いてるー」とかキャッキャしてると、一匹の蛮族が飛んできます。
ジュトゥ 今は夜か。皆が苦しくなければ、ちと無理をして貰って皇帝陛下に直接お目通りと、嘆願を申し出たい所。憲兵でも出てくるかの。飛んできた蛮族はどなたじゃろなー?
GM 空の王者(笑)ガルーダですよ。「何者だ。この帝都では空を飛べる騎獣に乗って接近することは許されていない。一昨日きやがれ」と誰何してきます。
ライナス 笑ってさしあげるなw
GM/ガルーダ 「それ以上、王城に近づけば撃墜する。いいから、降りろ」
【フィブレド】 「じゃあ、僕やエインセルは問題ありませんね」
【エインセル】 「そうそう。我々は自力で飛んでますからね」 あ? 焼き鳥にしてやろうか……と思ったけど、弱いもの虐めも可哀相だなw
【チャッカ】 「それならあたしも連れてってよ。さすがにドラゴンなしじゃ飛べないから」
【ジュトゥ】 「あー、元竜神将より皇帝陛下に嘆願がある故、お目通りの機会を頂きたいのじゃ。こちらは“連れ”じゃて」
GM ガルーダは「竜神……誰?」って顔をしますが、「自力で飛べるなら、城門で用向きを告げろ」と言って、先触れのためにか王城へ飛んでいきます。
フィブレド 【フライト】かけて回る?
チャッカ そうねー。ドラゴンから降りなきゃならんなら掛けてもらうか。
ジュトゥ じゃあかけてもらおか―。使者も飛んだし。
ライナス おなじくお願いしよう。
GM よろしい。それじゃ、ドラゴンは郊外に待機させて、身一つで王城へ向かうのだね。城門に降り立つと、門を守る部隊の長がびっくりした顔で出迎えます。
GM/部隊長 「ジュ、ジュトウ様? お戻りになられたのか」 “剣を持たない”ドレイクの剣士です。古い顔馴染み。
【ジュトゥ】 「おぉ、元気にしておったか。シャダラに骨をうずめるつもりじゃったが、ちと陛下のお耳に入れたい事があってのぅ。エイダかジョージに取り次ぎをお願いしたい」
GM/部隊長 「貴方が仰るなら。今、触れを出しました。応接室にご案内しますので、そちらでお待ちを。あまりでかい武器は持ち込まないで下さいね。ジュトウ様に意味がないのは分かっておりますが」
【ジュトゥ】 「むぅ、すまんのぅ。ということで、皆ちと大人しくしててくれぬか?」

 武装に関して、いくつか傍若無人な発言が飛び交った後、一行は王城の中へ。

GM ということで、応接間です。蛮族都市そのものじゃないので、なかなか趣味のいい調度品で控え目に飾られたお部屋。
【エインセル】 「ほう。い〜仕事してますね〜」と、調度品を見ながら。
ジュトゥ 皆にレンドリフト風の茶でも立てて振舞おう。しゃかしゃかしゃかしゃか。「ドーゾ」 正座。
フィブレド 勝手にもてなすんじゃない、客人w
GM 茶を飲みながらしばし待たされますが、やがて3人の人物が気安い様子で入ってきますよ。ガウンにナイトキャップ姿で不機嫌そうな内政大臣ジョージ某さんと、皇帝本人。あとその護衛。
ジュトゥ 恭しく膝をついて臣下の礼を取ります。「皇帝陛下に置かれましてはご機嫌麗しく。このジュトゥ、恥ずかしながら今一度御身の前にまかり越しましたるは故あってに御座います」
GM/アベル 「……久しいな、九頭の爺。随分と元気そうじゃないか。とりあえず、臣下の礼はいらんぞ。そんな柄でもない」 年の頃は30過ぎ、銀髪・痩身の美丈夫です。さすがに武装はほぼありませんが、肌身離さないのか脈打つ銀色の金属で出来たクレイモアを鞘に入れて手に提げています。護衛の方は完全武装。
【ジュトゥ】 「カカッ!! お変わりありませんな、陛下」 じゃあどっかとその場に胡坐をかこう
GM/アベル 「うん。まあ、座れ。客人らも。なかなかお目にかかれないような珍客のようだ。リラックスしてくれて構わんよ」
エインセル ほほう、あれが……(きらーん)

 皇帝の持つ<銀炎十字>に無遠慮な視線を向けて遠目ながら鑑定するエインセル。斬った相手のHPMPを最大値ごと減少させるノスフェラトゥ殺しの能力や、「破壊光線が撃てる」という第四世代らしい能力を確認しています。「種族の限界を超える」という部分についてはぼかしておくことに。

ジュトゥ エインセルが不敬にも陛下の剣をガン見しているその横で真面目に皇帝に事情説明しよう。

【ジュトゥ】 「戦神将ヴァトラ殿が活躍にて撃ち滅ぼした魔神どもの一件、ここレンドリフトのみの騒乱に在らず。東はシャダラ山脈を越えたユーレリアの各国にても同時多発的に魔神が展開し、民草を襲っておりました。ユルトレット、ドレドロン、そして陛下が大使セヴルスを遣わされたケンネル……いずれも魔神が出没し、こちらの英傑殿らに討ち果たされて候。奇妙なのが、御国の一将より、穢れなき人の奴隷を差し出せとの命があったとの一報。これはまっこと陛下の命に御座いまするか?」
GM/アベル 「ああん?」 途端にガラ悪く、皇帝はジュトウの報告に顔を歪めます。
ジュトゥ おお、怖や怖や。
エインセル なんかヤンキーっぽいな。
GM/アベル 「その布告は知らん。ケンネルの大門を魔物が襲ったこと、シャダラ山の南部から湧き出した魔神の群れがこの帝都方面へ向けて進軍したことは聞いているが」
【ジュトゥ】 「御身のご命令でなかったことに、このじじ、心より安堵して御座いますぞ」
GM/アベル 「無論、魔神の群れの出現には俺も、俺の帝国も関与していない。たぶん」
エインセル たぶんw
ジュトゥ ちょっと気弱になったw

【ジュトゥ】 「さて、かの猫魔導氏殿の託宣では『西に凶兆。黎明の王の足元。剣たる将に叛意。境界の崩壊』との由。ユーレリア各地の魔神出没の背後に見え隠れする、滅びた筈の古代魔法王イーレンヴァイトの配下に、剣の魔神将イブリバウゼンの名があり、ケンネルにて討ち取った魔神もイーレンヴァイトの遺失魔法を封じた魔器を使ぅておりました。将来の帝国臣民の為にも、このじじめ、微力ながら尽力したく。さすれば、この魔神将の行方や特徴について、賢神将バルタザール殿に幾ばくかの知恵をお借りできぬものかと考えた次第に候」
GM/アベル 「ふむ。魔法王イーレンヴァイトとは意外な名前だな。今さら復活などするものかね。その託宣とやら、爺は『黎明の王』はイーレンヴァイト、『剣の将』とはそのナンタラ言う魔神将を指すと見たわけだな」
【ジュトゥ】 「然り。この爺め、頭の血のめぐりは悪い故、これくらいを想像するので精いっぱいじゃて」 相好を崩して苦笑。
GM/アベル 「後者はいいとして、かの魔法王が『黎明の』王と言えるかな? ……言えるかもしれんな。ま、言葉の意味としてはむしろ俺を指していそうなものだと思っただけだ。話は分かった」
【ジュトゥ】 「いかにも、この新しき国を興したのは御身、黎明の王でもありましょうぞ」
【エインセル】 「復活に関しては……通常のノスフェラトゥでも出来るんです。魔法王ともなれば、できないはずもないでしょう。にも関わらず、イーレンヴァイトには復活の記録がない。ということは、そこに何らかの秘密はあったと予想してしかるべきです」
GM/アベル 「否定はせんよ。俺もノスフェラトゥにはそれなりに詳しい。あの魔法王は、ノスフェラトゥとしてはかなり脆弱な復活能力しか持たない氏族ではあったはずだが、故にこそ何がしかの手段は講じていておかしくあるまい」

 まあ、いい。と、皇帝は手を振り。

GM/アベル 「要するに、魔法王だか魔神将だか、化石じみた怪物が復活する、しているかもしれんので調べるということだろう。そういう事態になれば、レンドリフトよりユーレリアの側がより困るというのも頷ける。バルタザールにはお前達に知識を貸すよう連絡しておく。直接『無限図書館』に行ってヤツに何でも聞け。偏屈者だから、そう協力的に振舞うかは保証できんがな。それでいいか」
エインセル そこまで譲歩して貰えれば、十分という気はする。
チャッカ ですね。
GM 無限図書館は、この帝都レンがあるティース山脈のやや北側の尾根の一角にあります。山中の神殿って感じの佇まい。
【ジュトゥ】 「山向こうは御国ほど栄えておりませなんだからな。しこうして、古代の亡霊が力を蓄えれば御身に牙を剥くやも知れませぬ。陛下の脅威にはなり得ますまいが、さりとて芽は詰んでおきたく」
GM/アベル 「そう言葉を飾らんでもいい。魔法王も魔神将も歴然とした脅威だ。元より、この国は何も起こらなくても勝手に自壊しかねないような問題児なのだから」
【ジュトゥ】 「カカッ!! こりゃ失礼をしたの。御身と祖神将の前で粗相をしてしもぅたわ!!」
【エインセル】 「仮に本当に復活してたとすると。その魔法王、現代のレンドリフトも『俺のもんだー』とか思ってそうですよねぇ」
【フィブレド】 「魔神将の方もそうかもしれないよ?だからこそ『叛意』なんじゃないかな?」
GM/アベル 「まったくだな。それはありがたくない。もし、お前達の調査する内容がこの帝国を脅かしかねない代物だと分かれば、それを明らかにしてくれたことにはそれなりの形で報いよう」
エインセル 思ったより遥かに賢明だ。てっきりヒャッハー系を予想してたのに。
ジュトゥ 冷静沈着で、且つ実力もあり、激情も秘めている。理想の英雄だな。
GM/アベル 「過程においても、出来る範囲の手助けはしよう。金は……(大臣の鬼のような顔を振り返り)……今すぐは出せんようだが(苦笑)。見れば、ずいぶんとくたびれた様子だ。戦塵のような気もするが、よければ今夜はこの城に泊まっていくか」
エインセル 大臣…ww
ジュトゥ 祖神将、怖や怖ゃw
【ジュトゥ】 「はは、ありがたく寝床を拝借しようかの」
【チャッカ】 「まぁ、さすがにちょっと疲れたからねぇ」
【エインセル】 「いずれにせよ、ぶっ潰せば解決しますよ」
【フィブレド】 「知識がすごい割に結論はぶっ飛んでるよね、君って」
【ジュトゥ】 「短絡思考はいかんぞ、お嬢ちゃん。倒すべき相手を見間違えては元も子もないのじゃぞ」
GM/アベル 「お前達がどういう知り合いか知らんが、その顔ぶれで『ぶっ潰せ』ないほどの問題なら、帝国の屋台骨が砕けかねないのはセージ2レベルの俺にも分かる。せいぜい事は慎重にな」
エインセル セージ2レベルなんだw
ライナス 相変わらず、不意にメタで攻めてくるw
ジュトゥ 実はじじもセージ2レベルじゃよw
GM ということで、ひとまず立派な部屋を人数分用意してくれます。牛丼つき。
エインセル わーい、牛丼だーw
ジュトゥ 牛丼うめぇー。久し振りにまともな飯を食った。最近蚊ばかり舐めておったからなぁ。
エインセル 栄養バランス崩れそうだなw
フィブレド 霞食ってるようなもんだなw
GM 皇帝も毎日食べてるからね。結構上等だよ。じゃあ、差し支えなければ翌日になります。HPMPは全快して頂いて、体調を崩さない程度に睡眠も取ったと。
エインセル 牛丼かっ食らったあと、酒グビグビ飲んでよく寝ました。
ジュトゥ わーい
ライナス わーい
フィブレド わーい

GM 夜が明けると、パジャマ姿の皇帝が眠そうに見送りに来てくれるよ。キリッと。
フィブレド どっちだw
エインセル ……なぜ、GMの王様ロールプレイは地味に可愛く攻めてくるのかw
【ジュトゥ】 「あべ……陛下、無理をせずともよいのじゃぞ?」
GM/アベル 「一応、忠告しておくが。この城の内部に直接魔法で転移したりするなよ。次元の狭間から出てこられなくなるぞ。戻ってくるときは城下にな」
エインセル いしのなかにいる!
ジュトゥ マジ石の中。
【エインセル】 「それは……転移魔法使いには、重要な情報ですね。了解です」
【ライナス】 「なるほど。不思議な仕掛けがあるというわけか。承知した」
【フィブレド】 「かしこまりました」
GM/アベル 「では、検討を祈……そういえば、イーレンヴァイトが何故討たれてすぐに復活しなかったかは、学者どもが諸説挙げていたな」 と、ちょっとフリ。エインセルやチャッカなんかも知ってるだろうけど、「諸説」について、具体的に再確認しておこうか。
ライナス はーい。

【1.慢心説】
 上位魔神の召喚に成功し、必勝を期して侵攻したイーレンヴァイトは、自らが逆に攻められ、討たれる事態を想定していなかったため、ケンネルによる予想外の逆進撃に際して復活の準備を取る時間がなく、為す術なく討たれてしまったという説。
 ケンネルが上位魔神を含む寄せ手の猛攻に3日を持ちこたえたことが奇跡的な業績だったこと、その後の反攻がまた破竹過ぎる速攻で行われたことは間違いないので、これがイーレンヴァイトによって想定外だったとする説は、決め手には欠けるものの、それなりに説得力があるかもしれません。
 
【2.魔剣説】
 全滅寸前の被害を出しながらも、上位魔神の猛攻を耐え忍んだケンネルが反攻に出るに際し、支援した魔法王ユレヒトが、イーレンヴァイトの復活を阻むための魔剣を与えていたとする説。
 実際に、反攻の折、ユレヒトはケンネルに大量の武器供与を行っており、その中には強力な魔剣も含まれていたことが、これはユレヒト王国側の記録に不明瞭ながら残っています。
 また、魔法王ユレヒトは他の王達と連合してケンネルに壁を築いた時点から、既にイーレンヴァイトの積極的打倒を声高に唱えており、対抗手段を研究していたと伝えられています。イーレンヴァイトの打倒を確実にするために不死殺しの魔剣を準備していた可能性は充分にあります。
 イーレンヴァイトを討ち取った英雄レンドリフトが、そうした魔剣を預けられていたとしてもおかしくありません。ただ、これも正確な情報は、少なくともユーレリア側には残っていないようです。魔剣があったとして、その後どうなったのかも。
 
【3.雌伏説】
 イーレンヴァイトは、復活しなかったのではなく、討たれたのとは別の、離れた場所で復活し、雌伏したという説。
 特殊神聖魔法【アンホーリー・ソイル】の性質、一部のヴァンパイア氏族の復活方式などを鑑みると「離れた場所で復活」は現実的にあり得ます。ただ、彼が復活後どうしたのか、魔法王ユレヒトによる捜索・追撃はどうだったのかを考えるとちょっと弱い部分はあります。
 この説を唱える賢者も、いずれにせよイーレンヴァイトは雌伏したまま再び世に出ることはできず既に滅んだ、またはユレヒトに見つかり抹殺されたという路線を唱えていますが、「滅ぼされたなら滅ぼされたで、何の痕跡も残さないほどあっけなく終わるはずがない」と反論されています。

GM 主なところではこの辺りだな、と皇帝は結びます。賢神将バルタザールは他人の無知を面白がるところがあるので、論旨は明確にして臨んだ方が得るものは大きいだろう、と助言してくれました。
エインセル 3の雌伏説が真実で、理由が「なんかもう疲れたから隠居した」だったら平和なんだがなぁ。
ジュトゥ 何かもう疲れたから隠居ってのは、隆盛を誇って戦争してた王様の言う事じゃねーだろw
エインセル いやほら、予想外に負けたことで急に冷めちゃったんですよw
GM それじゃ、今日は『無限図書館』ですね。きみたちだと「行く」って言ったら行けちゃう場所です。あと、城下では普通に買い物もできるよ。またはこの時点で、皇帝に要請があれば聞いてくれます。

 適当に物資を補充し、無限図書館へ。この時点では皇帝に要請するようなことは思いつかず。チャッカのドラゴンと、それに【ポリモルフ】したエインセルとで乗り付けます。

GM 無限図書館に到着しました。「増改築され過ぎた山頂の聖堂」という絵面の、怪しくも壮麗な建築物です。
エインセル ではシャギャーシャギャーと吼えながら、神殿前に降り立ちましょうか
ジュトゥ 【フライト】で良かったんじゃまいかw
エインセル 折角だから【ポリモルフ】ってみたかったんだw
ジュトゥ ええい、知的ブルジョワめw
GM 門番に用向きを告げると、昨晩の内に皇帝直通<通話の護符>で連絡が来ているそうで、賢神将であるところのエルダーマンティコア、バルタザールの前に通されます。大理石で出来た部屋は呪術めいた装飾が特徴的。その部屋の中央に、座布団を用意して幻獣がおりますよ。一応、魔物知識判定してね。

 失敗するはずもなく。

GM バルタザールは、ノレッジエルダーマンティコア。『WT』175掲載の“知識の蒐集に溺れる”メルバルと同等データを持っています。
エインセル 13レベルか。
ジュトゥ ほぅほぅ……(データを確認して)独自魔法!
エインセル スーアグルーグの水晶眼みたいな魔法覚えてますね。羨ましい。
GM 使える魔法も一緒です。少なくとも【クレアボワイヤンス】が使えるのは覚えておいてね。
ジュトゥ 貴様見ているな!の逆を常に考慮しろ。と
GM バルタザールはメルバルと違って男性型で、獅子の身体の先には、人の良さそうな好々爺の顔がついています。「よく来たねえ。竜神将殿。それに、外なる国々の英傑たち。私がバルタザールだよ」と挨拶します。伏せの形で寝そべったその前脚では、大きな水晶球を弄んでいる。
【ジュトゥ】 「カカッ!! さてはお主すべて見ておったな?」
GM/バルタザール 「えっ、なんで分かるんだい」
ジュトゥ もてあそばれてる水晶球が其れこそスーアグルーグなんじゃないかなーと。
フィブレド 日がな一日パソコンいじってるようなものかw
GM 言い得て妙だなw
ジュトゥ スーアグルーグで検索→面白そうなのを見つけたら【クレアボワイヤンス】、その他諸々
エインセル 変にリアルに想像できて嫌だなw
GM/バルタザール 「うん、まあ実は大体見ていたよ。この水晶球にも便利な機能があるし、今見せたデータには載っていないけど、私はミスティック13とデーモンルーラー10も持ってるんだよ。猫魔導師殿と似たようなことはできるんだな、これが」
【エインセル】 「おお、召異魔法の先達でしたか」
GM/バルタザール 「10レベルでも、きみと魔力は変わらないけどねー」
【エインセル】 「ははは、またまたご謙遜を。ははは」
GM/バルタザール 「だからまあ、これまでの経緯とかはいちいち説明してくれないでも分かっているよ。大変そうだねー」
【ジュトゥ】 「まぁのー」(のほほん
GM/バルタザール 「物好きなことだ。まあ、面白そうな話題だからね。私も楽しませてもらえると嬉しい。皇帝にも頼まれたし、その言葉通りきみたちに知識を貸そう。面白おかしく」
【エインセル】 「うむ、面白いは正義ですよね。面白けりゃいいじゃんってル=ロウド様も言ってた」
【ジュトゥ】 「ありがたい。しかし虚飾は少ない方が助かるかも知れんな」
GM/バルタザール 「何でも聞いてくれていいよ。『聞いてくれれば』『嘘を吐かずに』私の溜め込んだ知識を吐き出そうじゃないか」 ニヤニヤ
ジュトゥ 聞かなきゃ言わねぇよと申したぞ!
エインセル 質問で聞かれなかったことは答えないぞ、と。
GM/バルタザール 「その上で、今回の事件の真相について面白い考えを聞かせてくれれば、何かプレゼントしよう。うん」 皇帝には知恵を貸せとは言われなかった。
チャッカ なんて面倒な奴なんだ、本当にw
エインセル 実にマンティコアらしいと言えば、実にらしい奴だがw
ジュトゥ 面白い発想があればご褒美があるらしい。
GM 正解不正解は別として、「ああ、なるほどー」と思えるような話の筋を聞かせてくれれば、より積極的な手助けをしてくれると思って。なお、バルタザールはイーレンヴァイトの時代にもしっかり存在していました。今と似たような暮らしぶり。

 それを前提に、無限図書館の主バルタザールとの問答を開始です。

【ライナス】 「ではまずは率直に問おう。魔法王イーレンヴァイトの死について、我々の聞いたところでは仮説程度の情報しかない。貴殿ははっきりとした情報はお持ちか?」
GM/バルタザール 「是。彼は死んだ。英雄レンドリフトによって首を落とされたという伝承が事実だ」
チャッカ そこは確かなのか。

【フィブレド】 「じゃあ質問。魔法王イーレンヴァイトの死と復活の真相は慢心・魔剣・雌伏のどれかに当てはまるかい?」
GM/バルタザール 「是。彼はあの戦で自らが死すとは考えていなかった。また、ユレヒトが託した魔剣は確かに彼の想定を覆した」
フィブレド 慢心説・魔剣説の合わさったような事態だったということか?

【エインセル】 「では私も。そもそも、イーレンヴァイトはレンドリフトによって殺された後、復活をした?」
GM/バルタザール 「否。私の知る限りでは彼はずっと死んだままだ」

【ジュトゥ】 「じゃあ、じじも。魔法王イーレンヴァイトの従えていた魔神将は、幻覚の魔神将デラマギドス、剣の魔神将イブリバウゼン、戦の魔神将ゲルダム。これ以外には本当におらなんだか?」
GM/バルタザール 「是。私はその3体しか知らない」

【エインセル】 「魔法王ユレヒトが託した対イーレンヴァイト用魔剣の、その能力とは?」
GM/バルタザール 「斬った相手を時間が停滞した<魔剣の迷宮>に呑み込み、地に没する。銘を<ステイシスジェイル>」
エインセル なにそれ凄い。超欲しいw
フィブレド 死なずに迷宮に囚われたということか。
チャッカ ふーむ、その魔剣の迷宮に閉じ込められて、つい最近突破してきたとか?

【ライナス】 「魔神将イブリバウゼンについても確認をしておきたい。かの者は、このレンドリフトにてイーレンヴァイトと同様に打ち取られたのか?」
GM/バルタザール 「否。イーレンヴァイトが討たれるにわずか先んじ、帝都レンにて<ステイシスジェイル>の発動によって封印された」

【ライナス】 「魔剣<ステイシスジェイル>、それは今もレンドリフトに存在するのか?」
GM/バルタザール 「是」

【エインセル】 「ふむ。再度の確認です。イーレンヴァイトは<ステイシスジェイル>の迷宮に閉じ込められたのではなく、レンドリフト自身の手によって命を絶たれた?」
GM/バルタザール 「是。首を落とされ、肉体が滅びたことを以て「命を絶たれた」とするなら」

【ジュトゥ】 「幻覚の魔神将デラマギドスは、本当にケンネルで討ち取られたのかの? どの程度の幻覚を扱うのか知らぬが、その死は偽装ではないか?」
GM/バルタザール 「討ち取られた。かの魔神将に自らの死を偽る力は無かった。……と思う。アーティファクトによってそれを遠視していた私が欺かれているのでなければ」

【フィブレド】 「グウェンドリーシャの卦に表れた『境界』とは<ステイシスジェイル>のこと?」
GM/バルタザール 「それは過去の知識ではない。私に他者の占いが示す真実をつまびらかにする力はない」

【フィブレド】 「じゃあ質問を変える。<ステイシスジェイル>が破られたとしたら、イーレンヴァイトは復活することができる?」
GM/バルタザール 「(首を傾げ)知らぬ」
【フィブレド】 「ちぇっ」

【ライナス】 「戦の魔神将ゲルダム、その行方を貴殿はご存じか?」
GM/バルタザール 「イーレンヴァイトが討ち取られて数日後、当時のドレドロン砦へ逆撃したケンネル・ユレヒトの兵と戦い、<ステイシスジェイル>に呑まれて封印された」
ジュトゥ おや、こちらもか。すると今動いてる魔神ってどこが発生源かわからんなぁ。

 バルタザールさんはこの質問にニヤニヤ顔。

【ライナス】 「イーレンヴァイトはどの氏族に属するのであろうか。独特の復活方法についてはご存じないか?」
GM/バルタザール 「彼はエシュトーの氏族に属するヴァンパイアルネアーだ。殺されると霧に変じて定められた聖地へと戻り、満月の夜に復活する。それ以前に聖地を破壊されてしまえば、復活できない。比較的、脆弱な復活能力と言えような」
【ライナス】 「イーレンヴァイトが首を切られた際、霧には変じなかったということで間違いはないのか? 肉体が滅びたとのことだったが」
GM/バルタザール 「彼は霧には変じなかった。氏族としての復活能力を封じていたものと推測している。機能しなかったようだが、魔法王としてなにがしかの代替手段を取っていたのではないだろうか」

【エインセル】 「魔剣<ステイシスジェイル>の、現在の在り処を貴方は知っていますか? レンドリフトの、どこにあるか。具体的に」
GM/バルタザール 「今、この瞬間のことは保証できないが、安置されていた場所は知っている。1つはここティース山脈の中腹に埋もれた遺跡。もう1つはシャダラ山脈の南端、海側に開いた洞穴」
【エインセル】 「ん? ということは、複数あると。何本あるんですか?」
GM/バルタザール 「うん。二振りだな。それぞれが魔神将を封じたわけだ」
【エインセル】 「なるほど。一振りにつき、1体しか封じることはできないと?」
GM/バルタザール 「是。一振りの魔剣が展開できる<迷宮>は1つ。そこに呑まれるのは斬られた1体。一度<迷宮>を生んだ魔剣にそれまでの魔力はない」

【ジュトゥ】 「では問う。英雄レンドリフトに非ざる、魔剣<ステイシスジェイル>のもう一人の主は何者だったのか?」
GM/バルタザール 「歴史に名を刻むことはなかったが、ユレヒト王の腹心の一人だったように記憶している。名前は忘れたが」

【チャッカ】 「〈迷宮〉から脱出できる可能性はあるの?」
GM/バルタザール 「よい質問だね。<迷宮>を生んだ後、封印対象をそれに呑みこんだ魔剣は地に没すると言ったが、ユレヒトはそれをわざわざ掘り起こして安置した。何故なら、魔剣が破壊されれば迷宮も砕けるからだ」

【ライナス】 「幻覚の魔神将デラマギドスとやらは、どのような幻覚を起こすことができる?」
GM/バルタザール 「それは……ルール的に説明しよう」

 デラマギドスは22レベルの魔神将です。頭部、上半身、下半身、翼×2の5部位。白兵戦はやや不得手なほうです。上半身が「〆2回攻撃&双撃」「▽連続攻撃U」持ってますが、打撃点はそこそこ程度。下半身には「○攻撃障害」、翼には「○飛翔U」があります。頭部は真語魔法と神聖魔法を15レベルまで使え、しかも「○2回行動」。しかし、魔法は1ラウンドに1回しか使えません。
 ではもう1回の主動作は何するかというと、この魔物を象徴する特殊能力、幻覚による精神攻撃です。バジリスクの視線のように、能力値を累積して減衰させます。射程は視界内、対象数無限です。削る能力値は精神力で、抵抗失敗ごと-12されます。0になると精神を破壊されて、この魔神将の奴隷になっちゃいます。一度そうなると回復には非常に時間がかかります。

ジュトゥ すげえええ!
エインセル ある意味、ヴァンパイアの魅了以上の支配能力だ。というか、効果強度でいえば完全に超えてるな。
チャッカ 抵抗も精神なんだろうか…どんどん厳しくなるのか。
フィブレド でも、言ってしまえばただの精神攻撃なのか。それだと他人を騙すような使い方は難しそうだな。
GM/バルタザール 「……つまり、基本的には人の精神を蝕む形で『悪いモノ』を見せるという能力だ。ただ、これは「一般的な」デラマギドスの能力ではある。一般的とか一般的でないとか区別できるほど数はいないとは思うがね。無論、簡易な幻覚……単純に姿を偽るとか、物体を隠蔽するとか、そういった応用はできるだろうが、例えば『認識を塗り替える』ような離れ業は到底無理だろう」
エインセル 話聞いた時は死んだと見せかける幻覚を使えるタイプかと思ってたけど、どうやらそうではなさそうですね。

【ライナス】 「ここに至るまでに不思議な能力を持つ魔神に出会った。刃でしか傷がつけられないものだが、この能力はイーレンヴァイトもしくは3体の魔神将に関連のあるものか?」
GM/バルタザール 「是。イーレンヴァイトが編み出したか、魔神将のいずれかが習得していた術であろうと思う。当時も魔神将らはそうした力を持っていた。補足するならば、イーレンヴァイト自身は使っていなかったな」

【エインセル】 「ふむ……私達の行動を見てたと言ってましたね。先の戦いで魔神を殺した後、残骸が文字通り消えてしまったんですが……これについて、何か心当たりはありますか?」
GM/バルタザール 「その戦いは見ていなかったが、戦神将の軍が戦った群れについては死体が消えていたね。正規の手続きに拠らない召喚によって、強引な受肉をさせていたのだろうと思う」
【エインセル】 「無理やり召喚して従わせてた、と。ドSだなぁ」
GM/バルタザール 「異界から直接、『あちら側』の性質のままでラクシアに魔神を召喚すると、仮の肉体を与えても短時間しか持たない半霊体のような存在になることはあるね。普通はやらないが」
【エインセル】 「へえ…。今度、インプさんで試してみようかしら」
GM/バルタザール 「召異魔法には制限が多い。召喚にしても支配にしても、基本を外すとろくなことがないよ。やめておいたほうがいい。専門家でも、しかるべき手段がなければ避けるだろう」
【エインセル】 「あ、これはこれは……どうも、ご忠告痛み入ります。召異魔法の先達に言われちゃ、無碍にもできませんねぇ」
GM/バルタザール 「私も、イーレンヴァイトに比べれば赤子のような腕だがねー」

【ジュトゥ】 「ふぅむ。では、魔剣<ステイシスジェイル>に囚われたものが、停滞したその迷宮にて自力踏破して、剣を支配する事は可能か?」
GM/バルタザール 「私は呑まれたことがないので断言はできないが、原理的にまず不可能だろう。できて、迷宮の底でゆっくり動く程度ではないかな。基本的に出口はないと思う」

【ジュトゥ】 「では、強き使い手を欲する魔剣が、『封印されたもの』以外を招待するとしたら、どんな迷宮か? 時間停滞した同質のものか?」
GM/バルタザール 「面白いことを考えるね。ある意味的を得ているが、かの魔剣は封印用以外の迷宮は生み出さないタイプだ。ただ、ユレヒトは魔剣の安置場所を迷宮のような様式にして、魔剣の機嫌を取るみたいな細工はしていたようだね。故、竜神将殿が考えるように魔剣が自ら内部に他者を招くことは考慮しなくてよい」
【ジュトゥ】 「ほぅ……」
【エインセル】 「魔法王と言えど、魔剣そのものの性質を完全には無効化できないということですか」
GM/バルタザール 「やはり『魔剣』である以上、ある程度そうした厄介な性質を伴ってしまうのだろうね。ま、『実質的に』無効化できていたなら問題ないのだろうが」

【フィブレド】 「逆は?魔剣を手にしたものが封印した者の能力を間借りする、とか。そんなことはできない?」
GM/バルタザール 「魔剣と、封印されたものの間にそうした因果は生まれないようだ。<迷宮>を維持している魔剣を手にできたとして、できるのは破壊して封印を解くだけだね。あるとすれば、あれだ。『よく我を解放してくれた。礼に3つの願いを叶えてやろう』とかそういうパターンかな」
フィブレド ジンかよw
ジュトゥ ブ男が復活するなw
GM/バルタザール 「そんな殊勝な魔神将がいるとは寡聞にして聞かないな。解放された魔神将を支配できるのでもなければ、封印を解くメリットなどあるかどうか……」 ニヤニヤ 「魔法王ユレヒトは『そのうち』それをやるつもりで、魔剣を掘り出したのだと私は思うがね」

【エインセル】 「魔剣が安置されていた2つの場所を、遠隔視で見て貰うことはできますか? それで、魔剣の状態を教えてください」
GM/バルタザール 「いいとも。と言うか、もうやった後だからね」
【エインセル】 「ほう、流石ですね」
GM/バルタザール 「シャダラ山脈南方に封じられていた一振りは、既に破壊されていたよ。残骸を見た。戦の魔神将は既に解放されている。遅くとも私が見た昨日の昼の時点で」
ジュトゥ わぉ。
エインセル ゲルダムさんがフリーダムになってるか。
GM/バルタザール 「もう一方のティース山脈側だが……あいにく、この水晶球の魔力は「術者の視界を移動させる」ことでね。洞穴の奥にあったシャダラ側の魔剣は見たが、地下遺跡に封じられたティース側の魔剣は直接確認できなかった。ただ、地下遺跡の入り口は開けられた形跡はなかったね。これも、少なくとも昨日の昼の時点では」
【エインセル】 「なるほど。少なくとも、魔剣を壊している誰かがいるのは確定ですね。故意か、偶然かは別として」

【ジュトゥ】 「つかぬ事を聞くが、魔法王ユレヒトの死の真相はご存じか? かの王は本当に死んだのか? オルブリュークの魔法王と対峙した時には既に精神体であったというが……」
GM/バルタザール 「ユレヒト王の死については、全国一千万のプレイヤーの楽しみを奪うことになるので語れない。すまないね。だがここでは『関係ない』と思って欲しい」
【ジュトゥ】 「そうか、最悪の事態ではなさそうじゃ」
エインセル メタなことをw

【ライナス】 「少し話は変わるが、貴殿以外にここレンドリフトに優れた召異術師はいるだろうか?」
GM/バルタザール 「いると言えばいるし、いないと言えばいない。『優れた』というのが、魔神将を従えるほど、ということなら、皆無だと思うよ」

【エインセル】 「魔神将ほどの存在を強制的に従える手段を、貴方は知っていますか?」
GM/バルタザール 「私にもできる手段という意味では知らないが、イーレンヴァイトが作製したアーティファクト<魔神王の杖>はそれを可能にしていたようだね」
【エインセル】 「ふむ。その<魔神王の杖>の現在の処遇はご存知で?」
GM/バルタザール 「イーレンヴァイトの死後、魔法王ユレヒトの手に渡ったようだが、その後は追えていない。何処かの遺跡に埋もれている……埋もれていた可能性はあるね」

【エインセル】 「もうちょっと質問いいですか。魔剣<ステイシスジェイル>の在り処を知っている者はどの程度います? 知る人ぞ知るレベルなのか、伝承程度なのか、それこそ当時から生きている貴方の様な存在でもなければ知らないのか」
GM/バルタザール 「きみが知らなかったってのは、ほぼ誰も知らないってことだと思うね。実はその情報、この無限図書館で死蔵しっ放しだったのでね。てへっ。まあ、まともでない手段で知識を得られる者もいなくはないのだろうがね……神とか」
【エインセル】 「いえいえ、私なんぞタダの無知な美少女ですよ。……図書館には興味あるので、あとで読書したいものです」
【ジュトゥ】 「神…神か。そういえばフォルトベルクによからぬ教えを説く自称神がおったような……あぁ、質問ではないわい」
【エインセル】 「いや、あれはちょっぴり勝ち汚いだけではないかと…」

 そろそろ聞くべきことも尽きてきた様子。次回にはバルタザールに何らかの推測を披露してもらおうということで、一旦セッション終了です。

GM/バルタザール 「ああ、今起きている事態について、それなりに筋道の立った推測が出来たら教えてね。私にもすべては見えていないが、興味がある。納得のいくストーリーを聞かせてくれたら、きみたちの推測を裏付けてくれるかもしれないものを提供しよう」

GM では、今日はここまで。大体聞くべきことは聞けてるよ。大丈夫……というところで、おつかれさまとしておこう。
ジュトゥ そうか〜。ちょっとはほっとした、持ち帰って宿題にさせて頂こうお疲れさまでした。
エインセル そうなのか。となると、あとは情報まとめておかないと
ライナス おつかれさまでしたー
エインセル お疲れ様でした〜


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