◆第1話『拉致犯を捕まえろ!』 野菜商人グラッツェからの依頼で、西トノール外縁で彼と待ち合わせるはずが行方不明になったカウフマン老人を追った。 グレンダール神殿での聞きこみ結果は、ほぼ成果なし。 一方、西トノールに居たご婦人から、カウフマン老人がグラッツェと待ち合わせていた午前5時より少し前に、横顔にやけどのあるチンピラなどに絡まれていたという目撃情報あり。 その犯人は盗賊ギルド《夜を総べる者たち》のチンピラであった。カウフマン老人は騙された模様だが、その生死は不明。 チンピラを締め上げて聞き出したところ、ゴールドコースト外縁のぼろ小屋に放置してきたらしい。 ジェラードが「カウフマン老人が無事なら彼に聞いて、承諾が得られれば彼の元で労働させ、更生の機会を与える。それを裏切るなら……(暗に殺す)」 といった提案をしてパーティメンバーの承諾を得、チンピラたちもこの提案を呑んだ(この場合、最終的な判断はカウフマン老人が生きていた場合彼の良心にゆだねられる)。 チンピラ達がカウフマン老人を拐かしたのは、幻獣事件に代表されるテロでラスベート議会が本腰を挙げた結果、犯罪者が潜みやすい歓楽街や裏通り周辺での治安当局の目が厳しくなったからであった。 チンピラ3名をアルトゥール島北に縛って残し、ゴールドコースト外縁に1名(エイムズ:頬にキズ)だけ連れてきた。 すると中年のおっさんに化けていたレッサーオーガと、荷車(荷は推定人間。生死不明。)を曳くマント+フードで姿を隠したボガードに遭遇、戦闘となった。 その直前、リーダー格のレッサーオーガは、蛮族語で 【ラスベートを混乱に陥れる為に諜報活動(潜伏)していたが、“テメリオの連中(恐らくテロ組織)”が事件を起こし、上の連中が『人間の諫言で』他の蛮族に諜報活動を自重するよう言ってきた】 と口にしていた。その結果、彼らの最近の食事は殆ど痩せた男性であったらしく、食事に不満が出ていたようだ。 蛮族は討伐し、彼らの発言内容をガレド氏に告げ、証拠としてレッサーオーガの首を渡した。なお、エイムズは戦闘終了時には失踪していた。 彼が、単に『敵対盗賊ギルドの勢力下から逃れたかった』のか、それとも『我々を蛮族にぶつける目論見があった』のかは定かでない。 この事件をきっかけに、我々は正式にパーティを結成した。