妖精郷に存在する魔剣と魔法の品

 <テイマーズオナー>  基本取引価格:26.000ガメル(非売品)
 知名度:19  製作時期:古代魔法文明時代  装備部位:首/騎獣用装備品
 外見:天馬の意匠が刻印された琥珀の首飾り/騎獣が身に着ける輝石の飾り紐
 概要:騎手と騎獣の間に魔法的な経路を結び、互いの知覚や能力を一時的に共有する。
 前提:要ライダー技能8レベル以上
■固有能力(騎手=首飾りの装備者、騎獣=騎手が所有権を持つ、飾り紐状の騎獣用装備品を身に着けた騎獣)
「○マテリアルキープ」
 騎手の体内を巡る微弱なマナを供給し、騎獣の体調を良好に保ちます。マナマテリアルによって維持されている騎獣の場合、維持期間が「1ミッション」から「10日(60tb)」に変更されます。
 騎手か騎獣のいずれかが<テイマーズオナー>を装備から外した場合、マナマテリアルによって維持されていた騎獣は即座に消滅します。
「〆技巧共有」
 1分(6ラウンド)の間、騎手が習得している自動習得でない戦闘特技から、宣言型のもの1つ、常働型のもの1つを選択して騎獣に習得させます(騎獣は習得の前提条件を満たしている必要があります)。同時に、騎手は習得させた戦闘特技を失います。
 複数の部位を持つ騎獣の場合、すべての部位が戦闘特技を習得しますが、《テイルスイング》など、一部の戦闘特技は特定の部位以外では機能しません(該当するかはその都度GMが決定します)。
 この能力は、MP5点を消費することで、補助動作でも使用できます。
「☆視界共有」
 10秒(1ラウンド)の間、騎手は騎獣の視覚を借り受けます。騎手自身の視覚は失われますが、騎芸【遠隔指示】による指示を「30m」以内で行うことができます。騎獣の視界を通して騎手が魔法の行使などを行うことはできません。騎獣の特殊能力の使用に際しては、騎手の習得している一部の戦闘特技(《鷹の目》など)が適用可能です。
 この能力はラウンドごと、手番の開始時に1回だけ使えます。使用するとMP5点を消費します。


 <緋の妖精眼>  基本取引価格:取引不能
 知名度:27  製作時期:古代魔法文明時代  装備部位:手
 外見:瞳を象った真紅の宝石が嵌め込まれた銀製の腕輪
 概要:身に着けた者に魔力それ自体を認識する知覚を与える
 前提:魔法使い系技能(2系統)各10レベル以上
■固有能力
「☆妖精眼」
 装備者は、10秒(1ラウンド)の間、マナの収束や魔力を構築された魔力の制御    流れそのものを、瞬間的に理解可能な情報として認識できる知覚を獲得します。
 魔法、練技、賦術、鼓咆、魔力を帯びた物品などが、装備者の視界内で何らかの影響を及ぼしている場合、装備者にはそれらの「効果」「対象」「時間(の残り)」「達成値」がすべて判明します。
 さらに、知覚したのが魔法ならば、「術者がその魔法の行使に用いた魔法使い系技能レベル」「その魔力」「行使判定が行われた地点(方角と装備者からの直線距離)」も (キャラクターの場合は(部位)数のみ。その場にいるか、装備者の知人なら個人の特定も可能。対象が空間ならば  この能力を使用すると、MPの現在値が「習得している魔法使い系技能レベルの合計」に等しい値だけ減少します(0未満にはなりません)。もし、この能力によってMPが現在値
「▼呪力眼」
 装備者は、知覚に悪影響を与える魔法や効果の直接の対象となったとき、それらの効果に対する生命・精神抵抗力判定を、任意の魔力を基準値として行うことができます。
 また、それらの効果が「知覚:魔法」のキャラクターには影響を与えない場合、抵抗力判定に成功すれば、結果を「消滅」として扱います。
 この能力を使用すると、HPの現在値が「魔力(抵抗力判定の基準値に用いたもの)」に等しい値だけ減少します。


 <イスカイアの近衛魔導甲冑>  基本取引価格:88,000G(非売品)
 知名度:20  製作時期:古代魔法文明時代  <カテゴリ>ランク:<金属鎧>S
 形状:襟から胸部にかけて複雑な魔術紋様が刻み込まれたマナタイト合金製の甲冑
 概要:状況に応じて様々な形態に変化し、魔法戦士の能力を強化する
■由来と逸話
 魔法文明時代に栄えた強国イスカイアにおいて、この王国を治めた強大な魔法王に近衛として付き従うことを許された、最精鋭の魔導兵が用いていた金属鎧です。
 正規軍の重装甲冑兵に支給されていた<魔導甲冑>と基本性能、備えられた機能はほぼ同一ですが、長い待機時間を伴う職務の性質上、必然的に最も多用される部分鎧の形態には、現代とは比較にならない長射程と精度を誇った当時の狙撃魔術に対する防護や、有事の際に全身甲冑への形態変化を瞬間的に行う補助術式など、明確な意図に基づく幾つかの機能が追加されています。
■数値データ
 <イスカイアの魔導甲冑>(⇒『WT』163頁)を参照してください。
■ランク効果
「▽魔法戦士支援」
 <イスカイアの魔導甲冑>(⇒『WT』163頁)を参照してください。
「○インペリアルガード」
 「b形態」の防護点は、射撃攻撃や「形状:射撃」の魔法から受ける魔法ダメージに対しても有効です。また、それが威力表を用いて算出されるダメージの場合、金属鎧に対する物理ダメージの決定であるかのように、クリティカル値が+1されます。
 ダメージの減点分は、この鎧固有の防護点に限られ、戦闘特技《防具習熟/金属鎧》《防具習熟U/金属鎧》や「▽魔法戦士支援」などによるボーナスは得られません。
■非ランク効果
「〆形態変化U」
 <イスカイアの魔導甲冑>(⇒『WT』163頁)を参照してください。ただし、<近衛魔導甲冑>では形態変化に伴い、必要筋力が変化します。それぞれ、「a形態」では26、「b形態」では20、「c形態」では1として扱います。
 「b形態」が<オールタイムアーマー>として使えること、「c形態」が任意の衣服や下着などに偽装できることは<魔導甲冑>と同様です。いずれの形態にも、これら以外の加工を施すことはできません。
 この能力は、「b形態」から「a形態」への変化に限り、MP12点を消費することで補助動作でも行えます。


 <デモンズグレイヴ>  基本取引価格:23,080G(実質的に取引不能)
 知名度:23  製作時期:古代魔法文明時代  <カテゴリ>ランク:<アックス>B、<スピア>B
 形状:鋭利な尖端を備え、反りのある幅広の刀身を持つ、全長2mを超える長柄の武器
 概要:用法に応じて扱い方が変わり、魔法や錬技の防御を無視してダメージを与える
■戦闘データ
| 用法|必筋|命中|威力|C値|追D|備考
|振2H|20|+2|35|11|+2|[刃][魔]
|突2H|20|+2|30|10|+2|[刃][魔]
■固有能力
「○デュアルカテゴリ」
 この武器による攻撃は、「用法:振2H」ではカテゴリ<アックス>として、「用法:突2H」ではカテゴリ<スピア>として扱います。
 戦闘特技《武器習熟》や《薙ぎ払い》、騎芸【チャージ】などの効果はその都度、用法に対応したものだけが適用されます。
「▽瘴気の刃」
 この武器が与える物理ダメージは、魔法、練技、賦術が与える防護点、およびダメージ軽減効果を無視して対象のHPを減少させます。
 この効果が発揮されると、使用者は手番の終了時に「この効果によって無視した防護点、ダメージ減少効果の合計」点の呪い属性の魔法ダメージを受けます。
「○デモンズカース」
 この魔剣は手放せません。一度手にしたなら、10m以上離れるか、いずれかの手にこれ以外の武器や盾を持った状態で迎える手番終了時ごとに「10」点の呪い属性の魔法ダメージを受けます。
 達成値30以上の【リムーブ・カース】か【パーフェクト・キャンセレーション】、あるいはそれに順ずる効果によって、一旦は手放せるようになります(再度、手にすれば呪われます)。
■解説
 “剣の魔神将”イブリバウゼンが携える無数の魔剣の一振りと伝えられる、漆黒の刃を持つグレイヴです。使い手の技量が高いほど、それ以上にその魂が邪悪であるほどに強大な魔力を発揮するとされていますが、真偽は定かではありません(上記のデータは一般的な人族の冒険者が使い手となった場合のものです)。
 この魔剣は、所有者の意に沿わぬ形で他者の手に渡った場合、無条件で自らを奪った者を新たな所有者と認めます。一方で、所有者が自らの意思でこの魔剣を譲渡・放棄することはできません。それを試みれば、この魔剣は即座に呪われた<剣の迷宮>を生み出します。


 <シャドウルーター>  基本取引価格:42,800ガメル
 知名度:24  製作時期:古代魔法文明時代  <カテゴリ>ランク:<ソード>S
 形状:鏡面のように光を反射する白銀の刀身を持つロングソード
 概要:刀身から放たれる光が見えない存在に「影」を植えつける
■戦闘データ
|用法|必筋|命中|威力|C値|追D|備考
|1H|13|±0|23|11|+1|[刃][魔]
|2H|13|±0|33|11|+1|[刃][魔]
■ランク効果
「▽影踏み」
 使用者の存在する乱戦エリア内、または使用者が「制限移動」で接触できる範囲内に、使用者から見て透明なキャラクターが現れている間、刀身が眩い光を放ちます。光は、透明なキャラクターに追随する「影」を生み出し、その存在と座標を明らかにします。
 「影」を伴うキャラクターは、その移動においては、透明であるとは見なされません(乱戦エリアからの移動では「離脱宣言」を必要とし、移動経路上において「移動妨害」を受けることがあります)。また、「影」によって大まかな位置を知られるため、乱戦エリアに参加していなくとも近接攻撃の対象になり得ます。
 ただし、「影」を伴うキャラクターも、直接に視認されるわけではありません。命中力判定や回避力判定に受けるペナルティ修正、射撃攻撃や「対象:1体」の魔法や効果の対象とする場合の制限に関しては、やはり透明であるものとして扱われます。
 この効果は、この魔剣が使用者のいずれかの手に装備されている間のみ、発揮されます。また、「影」が追随するのは、「知覚:五感」による視認を完全に妨げる効果を発揮している対象に限られます(特殊能力「☆透明」「○完全に透明」「○闇に溶ける身体」「○五感で認識できない」や、【コンシール・セルフ】【インビジビリティ】の魔法などが該当します)。使用者が視界に制限を受けている場合や、擬態や保護色などによって使用者が対象を認識できない場合は、この効果によってその存在が明らかになることはありません。
「〆影縫い/必中」
 「射程:接触」で、「▽影踏み」が生み出した「影」ひとつに近接攻撃として魔剣の刃を突き立て、「影」が追随するキャラクターに、魔剣の攻撃が命中したものとしてダメージを与えます。
 この能力を使用すると、MP16点を消費します。
■非ランク効果
「○シャドウストーク」
 使用者は、目に見えない存在に対して敏感になります。
 特殊能力「○姿無き暗殺者」や、それに準じる能力が要求する危険感知判定に+4のボーナス修正を得ます。この効果は、魔剣が鞘に収められていても発揮されます。
 また、自身の手番で宣言した移動経路上に「▽影踏み」が生み出す「影」が現れた場合、その地点で移動を中断し、「影」が追随するキャラクターに対して近接攻撃(または「〆影縫い」)を行うことができます。ただし、このとき攻撃に用いることができるのは、この魔剣のみに限られます。