━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【コネクション】  今回のシナリオでは、ユーレリア地方西部〜レンドリフト地方を舞台にします。  あちこち旅をしてきたことであろう皆さんですが、今回はシナリオ前に各PCごとに、 「ユーレリア地方で行ったことのある土地」「そこで縁のあった人物」を、追加の経歴として選んで頂きたいと思います。  具体的には、『ユーレリア博物誌』からGMがピックアップした幾人かのNPCとのコネクションを、PL同士で相談して1人1つずつ選んでください。  名誉点消費は不要です。複数のPCが同じコネクションを選んでも構いませんが、コネクション@ABには最低1人コネクションがあるように分けてください。  シナリオ開始時には、PCは3〜4箇所に散らばった状態です。PC同士が知り合いで、互いの居場所を把握していてもOKです。  なお、各コネクションに指定されている「関係」「挿話」はイメージです。自身のPCにそぐわないと思うなら、適宜設定して頂いて構いません。関係が大きく変わる場合には応相談で。 ■コネクション@:《幻獣都市キノア》(61頁) “猫魔導師さま”グウェンドリーシャ・ル・ヴェルラ(112頁) 関係:茶飲み友達 挿話:数年〜数十年前にキノアを訪れた際、お忍び中のグウェンドリーシャに偶然出会い、意気投合したことがあります。    ユーレリアの問題に関係がなく、かつ豊富な経験を持つ君との出会いを大切に思ったのか、彼女は「キノアを訪れた時には、茶飲み友達としていつでも王宮を訪ねて欲しい」と言っていました。 ■コネクションA:《取り戻された都市ユルトレット》(68頁) “奪還伝説の英雄”エルンスト・ラグバーン(70頁) 関係:懐かしい顔 挿話:7〜10年前、君はユーレリアの何処かで、若き日の(今も若いですが、15〜18歳当時の)エルンストと出会い、ちょっとした冒険に協力したことがあります。    久しぶりにユーレリアを訪れてみれば、若手冒険者の一人に過ぎなかった彼の名は、英雄として地方全体に轟いています。どんな顔で英雄をしているのか、見に行ってみるのも悪くないかも。    出会った当時から熱血漢で、しかし少々考えが足りない部分があったエルンストを手助けし、直面していた問題を解決に導いた君のことを、彼はきっと覚えているはずです。 ■コネクションB:《人魚と生きるドレドロン王国》(84頁) ※魔法などで高速移動できるPC推奨 “人魚の長”アネモス(86頁) 関係:小さな恩人 挿話:かつてユーレリアを旅したとき、海沿いで(あるいは海上で)予想外のアクシデントに見舞われ、難儀していたところをアネモスに助けられたことがあります。    どうにもならない問題ではなかったものの、見ず知らずの君に対し、友人にするように何くれと世話を焼き、ドレドロンまで送り届けてくれた好々爺に、きみは幾分の恩を感じています。    久しぶりにユーレリアを訪れてみれば、アネモスをはじめドレドロンの人々は海賊などの諸問題に悩まされているようです。あるいは、何らかの形で借りが返せるかもしれません。 ■コネクションC-A:《ユーレリアの壁ケンネル王国》(79頁) “蛇眼の大使”セヴルス(81頁) 関係:貸し 挿話:君は、かつてレンドリフト地方を訪れた際、実力者として頭角を現す前のセヴルスから依頼された仕事を果たしたことがあります。    君には造作もない仕事でしたが、後になって、その件には君には知らされていなかった事情が絡んでおり、それを利用してセヴルスは他者を蹴落とし、頭角を表したと知る機会がありました。    騙されたわけではありませんが、気分のいい話ではありません。セヴルスは、いずれ顔を合わせたら、文句の一言も言ってやろうと思っていた相手です。    そんな彼が、最近ケンネル王国にレンドリフトの大使として居座り、無理難題で国王の残り少ない頭髪を苛んでいると聞き、君はいけ好かない顔を見物にやってきます。 ■コネクションC-B:《ユーレリアの壁ケンネル王国》(79頁) “たんぽぽ姫”セーラ・ケンネル(117頁) 関係:将来が楽しみ 挿話:過去のコネクションではありません。今回の旅でたまたまケンネルを訪れた君は、偶然ケンネルの王女セーラと話す機会を得ます。    年若くして父王の懊悩を慮り、懸命に政治を勉強する彼女は、特一級の冒険者である君に興味深々で、これまでの冒険の話を訊ねては驚きに眼を見張ります。    ケンネルの政治問題に首を突っ込むわけにはいきませんが、機会があれば、この聡明な王女に、ためになる勉強材料でも提供してやりたい。君はそう思います。 ■コネクションD:《人蛮混合の魔境レンドリフト帝国》(87頁) “不暁皇帝”アベルカイン(89頁) 関係:一時の共闘 挿話:シナリオ開始時の導入には使わないコネクションです。    君は15年以上前にレンドリフト地方を訪れ、まだ一介の剣士に過ぎなかったアベルカインと邂逅し、共通の敵と戦ったことがあります。    既に卓越した戦闘者だった君やアベルカインにとっても抗し難い相手だったその敵を、さまざまな経緯を経て君とアベルカインは一時共同戦線を張り、屠っています。    その後、歩む道は別れましたが、君とアベルカインは互いの実力と名を認め合った者同士です。彼が皇帝となった今でも、望めば面会程度は容易に叶うでしょう。 各PLは、選んだコネクションに関わる国の概説、及び「ユーレリア地方史」(50〜51頁)「ケンネル王国の歴史(79頁)に目を通して頂いてもらえると、シナリオの進行がスムーズ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━